鹿児島県は離島が多いです。
そのため、「妊娠するために体づくりがしたいけど薬局に通えないがどうですか?」というお問い合わせをよくいただきます。
実際にさつま薬局鹿児島本店には、片道2時間以上かけて通われている方やフェリーを利用して通われる方も少なくありません。
また関東や関西からも漢方薬を購入したいというご連絡をいただきます。
来局されない方への漢方薬の販売は全てお断りさせていただいてますが、せっかく頼りにしていただいてるのでなんとかお役に立ちたいと思っています。

妊娠するための近道は健康度を上げ子孫を残すためのエネルギーに回るようにすることです。
正しいセルフメンテナンスで体のベースを整えることは、妊娠力アップの鍵です。
さつま薬局では、来局するのは難しいけれど、自分で出来ることは取り組みたいという方を応援します。
また、漢方薬を始める前の段階として体のベースと整えたいという方にもお薦めできるものをと考えています。
気軽に始められるように価格を抑えることだけが目的でなく、それだけでも成果がでるように品質を保ちながら漢方薬よりも始めやすい価格になるようにしたいと思っています。。
準備ができ次第オンラインショップで購入できるようにいたしますので、よろしくお願いします。

煎じ薬の受付は12月27日(水)まで。
年内の営業は12月28日(木)まで。

12月29日~1月5日 休業

1月6日(土)~ 通常営業です。(7日、8日は祝祭日につき休業日です)

休業期間中は電話予約・注文・お問い合わせはできません。
ホームページからのご予約はできます。
※漢方薬の残薬のチェックをよろしくお願いします。

ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いします。

来局時34歳 医学的な不妊の原因:両卵管閉塞、AMHが低い(0.99ng/ml)
1人目を希望し1年
○来局時の不妊治療歴:なし

漢方による原因分析)
○お腹の冷え、足のむくみ、難聴、低いAMH、基礎体温などから腎虚
○卵管閉塞、軽い生理痛、経血の塊、舌、基礎体温などから瘀血
○手足の汗、イライラしやすい、舌、脈から肝鬱

方針)漢方で体づくりをしてから体外受精をする計画。活血化瘀、補腎充精、疏肝理気。

改善結果)
芎帰調血飲加青皮白芍の煎じ薬、亀板膠製品、水蛭製品を服用開始1ヶ月目で生理痛が改善。
2ヶ月目は、煎じ薬は破気薬など減らし肉従蓉などを加え、水蛭製品を中止し亀板膠を倍量に変更。
翌周期で採卵。5個受精卵ができうち分割が進んだのは2個。1個はその周期で新鮮胚移植したが着床せず。残りの1個は胚盤胞まで分割し凍結する。
移植に向けての体を整えるため、補陽のため桂皮などを追加し動物生薬を鹿茸製品に変更。更に効果を上げるためスクワレン製品を追加。2ヶ月後に凍結胚移植⇒妊娠反応陽性。その後胎嚢確認し、安胎処方に切り替える。

AMHが低いため(40代の数値)、体外受精は採卵個数を増やすより質の良い卵が採れることを目標としました。
採卵個数は予想より多かったのですが、新鮮胚移植では残念な結果でした。その後の凍結胚移植は漢方薬で体を整えて臨み、無事妊娠できました。
この相談者のように採卵スケジュールがすでに決まっていて短期間で体を整えたい時は、通常より多めに漢方薬を使った方が良いと感じます。中医学理論では補腎活血がベースですが、病院の治療の効果を高めるために、体質によって使う生薬を加減する事が大切です。瘀血の場所による活血薬の使いわけ、疏肝薬の使う時期、治療周期による補腎薬の種類や量の使い分けが適正だったのだと思います。再現性を高めるため追試していきます。

来局時28歳 医学的な不妊の原因:なし 一人目を希望して1年4ヶ月
○来局時の不妊治療歴:タイミング療法4回

漢方による原因分析)
○足の冷え、むくみ、首筋のこり、基礎体温などから腎虚
○基礎体温、舌などから軽い瘀血
方針)養血化瘀、補腎温陽
養血の四物湯に活血の丹参・鶏血籐、補腎の女貞子・山薬、化痰理気の陳皮を加味し、亀板膠・鼈甲膠製品を併用。

改善結果)
高温期の立ち上がりが良くなるように、肉従蓉や淫羊藿などの補腎陽薬と疏肝薬などを試しながら調整しました。基礎体温が比較的綺麗になってきた服用11ヶ月目に自然妊娠。その後胎嚢確認し、安胎薬に切り替える。

漢方薬での体づくり期間が11ヶ月となり、相談者から「そろそろ体外受精を考えています。」と話されていたところでの自然妊娠でした。できるだけ早く妊娠していただきたいので、自然妊娠、体外受精のどちらの方法でも良いと考えています。このご夫婦はまずは自然妊娠を目指したいと頑張られていました。目標達成のサポートできて良かったと思います。

来局時39歳 医学的な不妊の原因:卵巣嚢腫、潜在性高プロラクチン血症、AMHが低い(0.3ng/ml)、卵巣機能低下(FSHが高い)
1人目を希望し4年
○来局時の不妊治療歴:タイミング療法6ヶ月、人工授精1回、顕微授精2回

漢方による原因分析)
○体の冷え、足のむくみ、腰痛、首筋のこり、膀胱炎になりやすい、採卵の個数が少ない、舌、基礎体温、年齢などから腎虚
○頭痛、肩こり、ひどい生理痛、舌、基礎体温などから瘀血
○よく汗が出る、胃がもたれる、便秘、疲れやすい、目の疲れ、子宮内膜が薄い、舌、脈から気血両虚

方針)漢方をしばらく続けてから顕微授精をする計画。血化瘀、補腎充精、補気養血。

改善結果)
漢方製品を組み合わせて服用開始。まもなく生理時に鎮痛剤を飲まないで過ごせるようになる。
6ヶ月継続後、1回目の採卵。8分割胚(グレード2~3)を1個凍結。その後2ヶ月製品の組み合わせを続けるも、脈弱が改善されないため煎じ薬(種子方加減)と亀板鼈甲製品に切り替える。2ヶ月継続後に凍結胚移植⇒陰性。
3ヶ月継続後、2回目の採卵。1個採卵でき授精したが分割が止まる。動物性生薬を紫河車製品と牡蠣肉製品に変更。ご主人も漢方薬の服用を始める。
3ヶ月継続後、3回目の採卵。2個採卵でき8分割胚(グレード1)と胚盤胞(4BC)を凍結。AMHが低いのでひき続き採卵することに。
3ヶ月継続後、4回目の採卵。1個採卵でき授精するも分割停止。採卵は中止して移植をすることに。
4ヶ月継続後、凍結胚移植⇒妊娠反応陽性、その後胎嚢心拍確認。
安胎処方に切り替える。

30代から数年間不妊治療をして、40歳になるタイミングで漢方薬を始められました。来局以前から顕微授精をされていましたが、AMHが低く、採卵が難しい状況でした。年齢やAMH低いなどで焦る気持ちもあったと思いますが、地道にこつこつと体づくりを頑張って、漢方薬で1年10ヶ月かけて無事妊娠されました。悪い条件ながら諦めずに努力を続けた結果です。
AMHが低い場合でも、体を整え自身の妊娠力を上手に引き出してあげることで、限られたチャンスを活かすことが大切だと思います。

平成29年10月15~19日、中国へ中医学研修に行ってきました。
今回の研修の主な目的は、湖北中医薬大学付属病院である湖北省中医院での研修、私の薬局で扱う亀板膠製品の原料となる亀の養殖池の見学、漢方エキス製品の製造工場見学です。

湖北中医薬大学では、産婦人科の姜教授の外来につかせていただき勉強しました。中医学的な診察方法の四診(望・聞・問・切)と西洋医学的データとを併せて治療方針を決め、漢方薬と必要があれば新薬(西洋医学の薬)を一緒に使っていくスタイルです。内診や採血など西洋医学的な検査は診察室ではなく院内の別室で行われていました。

 

亀鹿仙の原料の亀の養殖池を見学。池周辺に多彩な有効成分を含有している植物を植え、それによって亀の成分に変化がでるかを試験していました。池に直接栄養成分を撒いた方がコストも抑えられるのに、自然環境で育てるということにこだわっていると感じました。また動物性生薬の原種と雑種の有効成分の違いについても教わりました。亀鹿仙は原種のみを原料にしており、品質の良さを再確認しました。
写真左奥に有機栽培で育てられている米が並んでいます。

生まれて初めて亀を食べさせていただきました。臭みもなく美味しかったです。

これは長江のナイトクルーズの写真です。写真ではわかりくいですが想像以上に高層ビルが並んで綺麗でした。

私事ですが、研修期間中に40歳の誕生日を迎え、サプライズで皆さんから歌とケーキでお祝いしていただき感激しました。

ホテルの朝食バイキングです。初めて生の大棗(ナツメ)を食べました。甘いリンゴみたいでした。

生の山査子(サンザシ)のシロップ漬けです。甘酸っぱくて美味しかったです。
中国では生薬でも食用にできるものは、日常的に食べています。食養生です。

今回の研修で、中医学の臨床現場を体験し、患者さんに起きている現象を中医学と西洋医学の両面から機序を考えて、最善の処方を考えるという方法をさらに磨いていこうと思いました。

33歳 医学的な不妊の原因:軽度の子宮内膜症、AMH低い(40代の数値)一人目を希望して1年
○来局時の不妊治療歴:なし

漢方による原因分析)
○下腹部の冷え、むくみ、首筋のこり、基礎体温、舌、AMHが低いなどから腎虚
○ひどい生理痛、子宮内膜症、舌などから瘀血
方針)養血化瘀、補腎温陽
養血化瘀の桃紅四物湯に温補腎陽の桂皮・理気の香附子・活血の延胡索を加味し、亀板膠・鼈甲膠製品を併用。

改善結果)
あまり不調がなく健康的な方でしたが、軽度の子宮内膜症やひどい生理痛があることから、月3万円の予算で漢方薬を始めてもらいました。漢方薬を開始してすぐに基礎体温が全体的に上がる。1ヶ月後、生理が遅れたため病院を受診したところ妊娠、胎嚢確認。
漢方服用1ヶ月でめでたく妊娠されました。
子宮内膜症があったので、強めの活血薬などを使って一気に体に変化を与えてあげたことが、短期間で結果をだすことができたのだと思います。「悩んでいる皆さんに、漢方の良さを是非教えてあげて欲しい」と言って喜んでいただきました。

43歳 医学的な不妊の原因:子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫、潜在性高プロラクチン血症
 1人目を希望し6年
○来局時の不妊治療歴:タイミング療法24ヶ月、体外受精1回

漢方による原因分析)
○夜のトイレ、足のむくみ、腰痛、首筋のこり、採卵の個数が少ない、舌、基礎体温、希発月経、年齢などから腎虚
○子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫、肩こり、ひどい生理痛、舌、脈、基礎体温などから瘀血

方針)漢方を3ヶ月続けてから体外受精をしたいと希望があり、採卵まで活血化瘀<補腎充精。採卵後には活血化瘀>補腎充精

改善結果)
煎じ薬は芎帰調血飲第1加減に鼈甲製剤を1日2包。毎月生薬を調整し3ヶ月後には生理痛が軽減。
4ヶ月目、生理予定日を過ぎていたため検査をしたら妊娠反応陽性。その後、胎嚢確認。
安胎処方に切り替える。

この方は、もともとは体外受精を予定していたのですが、その前に自然妊娠されました。
漢方では42歳が腎虚で閉経の目安なので漢方薬も最初から補腎の生薬を多めに使用しました。結果から見ると補腎の生薬を増やすことが40代で妊娠するには必要でないかと思います。

来局時40歳 医学的な不妊の原因:潜在性高プロラクチン血症、AMH低い(0.31) 1人目を希望し9ヶ月
○来局時の不妊治療歴:タイミング療法5ヶ月

漢方による原因分析)
○手のほてり、足のむくみ、首の筋のこり、腰痛、低AMH、年齢、顔の色艶、舌などから腎虚
○子宮筋腫、肩こり、頭痛、舌、脈、基礎体温から瘀血
○汗をかかない、動悸、経血量の低下、舌から血虚
方針)養血化瘀、補腎陰
亀板・鼈甲製品で滋陰潜陽し、煎じ薬は四物湯加丹参・香附子で養血化瘀

改善結果)
服用1ヶ月で肌の状態が改善。
3ヶ月まで漢方薬を続けながら人工授精。妊娠しないため煎じ薬の基本処方を芎帰調血飲とし生薬を加減、補腎温陽の目的で紫河車製品を追加。
4ヶ月継続後、1回目の体外受精。3個採卵できたが受精卵はできず。医師からは不妊治療中止の検討するよう提案されたが、ご夫婦で話し合い不妊治療を続けることに。
紫河車製品⇒牡蠣肉製品(補腎とアミノ酸ミネラル補給)に変更し煎じ薬と併せて服用。
7ヶ月継続後、2回目の体外受精(顕微授精)。2個採卵、内1個受精卵となるも異常卵のため移植できず。
しばらく病院治療を休んで漢方薬のみを続けることにする。
補腎は亀板・鼈甲製品を1日2包、経血量が減っているので煎じ薬には何首烏を追加し継続。その後体調変化に合わせ煎じ薬を調経一号方加減に変更。
11ヶ月継続後、3回目の体外受精(顕微授精)。4個採卵でき、分割胚2個(共にグレード1)と胚盤胞2個。子宮の状態が良くそのまま新鮮胚を2個移植し、妊娠反応陽性。その後、胎嚢・心拍確認。

「病院治療を休んでいる間は、漢方薬を続けていただけでした。こんなに良い結果がでるなんて漢方のおかげとしか思えません。」と言って喜んでいただけました。「初回の漢方相談時に、体質改善は1年かかると先生に言われたけど、その通りちょうど1年で妊娠できましたね。」とも言われていました。
相談者は、年齢や低AMHなどで妊娠を諦めかけたこともあったと思います。私もできるだけ早く成果をだせるようにしていますが、妊娠まで丸1年かかりました。諦めずに、漢方を信じて続けていただいたおかげで妊娠に繋がって良かったです。

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