来局時35歳 医学的な不妊の原因:なし ややプロラクチンが高い
1人目を希望し2年
○来局時の不妊治療歴:タイミング療法8ヶ月、人工授精1回

漢方による原因分析)
○むくみ、膀胱炎になりやすい、白髪・抜け毛が気になる、喘息、アレルギー性鼻炎、クロミッドで生理が大きく乱れるなどから腎虚(陰>陽)
○シミ・そばかすが多い、イライラしやすい、経血の塊(+)、便秘、良く夢を見る・夜中に目が覚めるなどから血虚による瘀血

方針)体外受精の成功率を高めるため、補腎と活血化瘀。基礎体温が全体に高めなので、調整し採卵にむけて体を整える。

改善結果)
亀板膠製品、当帰製剤、丹参製剤、牡蠣肉製品の組み合わせで開始。
2ヶ月目、睡眠の状態が改善。夢を見なくなり朝までぐっすり眠れるようになった。便通以前は2~3日おき⇒ほぼ毎日に。
3ヶ月目、クロミッドで生理が大きく乱れ経血量が減少していたが、服用以前の経血量に戻ってきた。経血の塊やむくみが気にならなくなってきた。毎月排卵時付近で夜間軽度の喘息発作で良く眠れない日があるとのことと、基礎体温が全体的に高め(高温期に37℃超えるの日がある)であることから、亀板膠製品を増量。
4ヶ月目、便が緩くなりすぎる日があるとのことで当帰製剤のみ減量して調整。
5~6ヶ月目、排卵時の不調(夜間の喘鳴など)がなくなった。全体的に高めであった基礎体温が、全体的に下がり高温期に37℃超えることがなくなった。
7ヶ月目、採卵のスケジュールに入り、ホルモン剤の影響で便秘や基礎体温が上昇する日がでてきたので、その都度漢方を調整して服用していただく。採卵は成熟卵6個、うち4個受精。1個新鮮胚移植。残り3個胚盤胞で凍結。
8~12ヶ月目、新鮮胚移植は陰性。新型コロナウイルスの影響で移植がキャンセル・延期となるが、凍結胚移植にむけて漢方を継続。
13ヶ月目、融解胚移植にて妊娠陽性→胎嚢・心拍確認。その後、妊娠10週を超え不妊治療専門クリニックを卒業。出産に向け、牡蠣肉製品と安胎薬を継続。

来局前、病院治療のクロミッドの副作用で、生理周期が大きくみだれ経血量が減少し、治療の継続が不安になっている状態からの体づくりでした。漢方薬で生理や便通、基礎体温が良くなり不調がほとんどなくなりました。採卵後、新型コロナウイルスの影響で移植が延期になりましたが、その間も漢方薬や食事など養生をしっかり実践して、1回目の凍結胚移植で妊娠できました。