同じ生薬でも育った環境で違います。
茯苓(ブクリョウ)といってサルノコシカケ科マツホドの菌核を使った生薬です。
中医学の効能は、次の通りです。(参照:中医臨床のための中薬学)
1.利水滲湿:尿量減少、浮腫の改善
2.健脾補中:食欲不振の改善
3.寧心安神:不眠・不安感・動悸の改善
左の白い方が中国の栽培された茯苓、右の赤茶の方が北朝鮮の天然物の茯苓です。
白は気分(浅い病層)、赤は血分(深い病層)に作用すると言われたりしますが、まだ正しい使い分けは分かっていません。
生薬問屋さんは「赤い天然物が人気です。」とおっしゃってました。
赤茶の方が白より沢山の成分が入っているのかなとも思います。
同じ生薬でも産地によって効果が違うと言われています。生薬選びにも生薬学の知識が必要です。生薬学の勉強をしていることも漢方薬の効果を短期間に感じる方が多い理由の一つだと思っています。