不妊期間2年、2人目不妊、漢方薬1ヶ月で妊娠 38歳
漢方相談成功事例:原因不明不妊症の女性が2年越しに妊娠!
患者様の背景
38歳の女性の方で、2人目を希望されて2年以上が経過していました。これまでタイミング療法を14回試されていましたが、妊娠には至っていませんでした。医学的な原因は特定されておらず、原因不明の不妊症と診断されていました。
漢方診断と治療方針
当薬局での漢方診断の結果、以下の体質と不調が認められました。
- 手足先の冷え、イライラしやすい舌色から弱い瘀血:血の流れが悪く、冷えやイライラといった症状を引き起こしている状態
- 首筋のこり、舌、基礎体温、生理周期が短いなどから腎陰虚:腎の陰気が不足し、生殖機能の低下や生理周期の乱れを引き起こしている状態
- 舌と流産歴から少し脾虚体質あり:脾の働きが弱く、消化吸収機能の低下や流産の原因となっている可能性
これらの症状から、**活血化瘀健脾(血の流れを良くし、脾の働きを補う)を目的とした「芎帰調血飲」をベースに、妊娠力を高めるために補腎(腎の働きを補う)**作用のある動物性漢方製剤を組み合わせた処方を行いました。
治療経過と結果
漢方薬を服用開始後、30日目に再来局された際、手足先の冷えが改善し、脈も力強くなっていました。基礎体温も綺麗な二層となり、高温期が維持されていたことから、妊娠の可能性が高まりました。
そこで、安胎作用のある「養精種玉湯」に、弱い活血作用のある生薬と、より安胎効果の高い動物性生薬を追加し、処方を見直しました。
4週間後には、ご本人が病院で心拍の確認ができたと、嬉しい報告をしてくださいました。過去に2回の流産歴があったため、安胎薬である「補腎益脾の補腎固衝丸」を加減し、安定期まで順調に経過されました。
治療を通して得られた知見
今回のケースでは、腎虚がそれほど顕著ではなかったにも関わらず、補腎効果の高い漢方薬を用いることで、予想以上に早い妊娠に繋がりました。このことから、妊娠力を高めるためには、腎の働きを補うことが重要であると考えられます。
原因不明の不妊症と漢方
原因不明の不妊症は、西洋医学的な治療だけではなかなか改善が見られないケースが多くあります。漢方薬は、体質や症状に合わせて一人ひとりに合った治療を行うため、西洋医学との併用によって、より高い妊娠率が期待できます。
さつま薬局の漢方相談
さつま薬局では、原因不明の不妊症をはじめ、様々な婦人科疾患でお悩みの方に対して、漢方薬による体質改善をサポートしております。経験豊富な薬剤師が、患者様一人ひとりの体質や症状に合わせた漢方薬をご提案いたします。