チョコレート嚢胞、子宮内膜症、AMH低い 漢方薬3ヶ月で妊娠 34歳
漢方相談成功事例:34歳女性、不妊治療の道のり
患者様の背景
34歳の女性の方で、第一子を希望されて2年6ヶ月が経過していました。医学的な検査の結果、チョコレート嚢胞、子宮内膜症、AMH値が低い(40代の数値)という診断を受けていました。これまでタイミング療法を12回試されていましたが、妊娠には至っていませんでした。
さつま薬局での漢方相談
当薬局にご相談に来られた際、以下の症状が確認されました。
- 冷え、むくみ、めまい、首筋のこり、腰痛、疲れると血尿、チョコレート嚢胞
- 頭痛、末端の冷え、経血の塊、イライラしやすい、肌のシミ、子宮内膜症
- 汗をかかない、肌の乾燥、眼精疲労
これらの症状から、漢方医学の視点では「腎虚」「瘀血」「血虚」という体質であると判断しました。
漢方治療の方針と処方
患者様の体質に合わせて、「養血化瘀(ようけつかお)」と「補腎温陽(ほじんおんよう)」という治療方針を立てました。具体的には、腎を補い妊娠力を高める「亀板膠」「鼈甲膠」を基に、血の巡りを良くする「芎帰調血飲」を基本処方とし、体の中から温める「桂皮」を加えました。一方で、不要な生薬である「大棗」などは減らしました。
治療経過と結果
漢方薬を服用開始して1ヶ月後から、体調に改善が見られ始めました。その後も、妊娠力を高めるために処方を調整しながら治療を継続しました。そして、服用開始3ヶ月目の1回目の人工授精で、見事陽性反応が出ました。さらに、その後「胎嚢確認できました」との嬉しい報告もいただきました。
婦人科の先生からは、「AMH値が40代の数値なのに、1回目の人工授精で妊娠できてすごいね」と驚かれたそうです。患者様ご自身も、漢方薬で体づくりをしていたおかげだと喜んでいらっしゃいました。
まとめ
このケースは、漢方薬が不妊治療に有効であることを示す一例です。患者様の体質に合わせた漢方薬を服用することで、体質改善が進み、妊娠へと繋がりました。