不妊期間4年11ヶ月、漢方薬7ヶ月で自然妊娠 31歳
漢方相談成功事例:冷えと生理痛に悩む31歳女性が7ヶ月で妊娠!
来局時の状況
31歳でご来局されたAさんは、結婚4年11ヶ月、第一子をご希望でした。西洋医学的な不妊の原因は未検査のため不明でしたが、長年の不妊に悩んでおられました。
漢方による原因分析と治療方針
漢方薬による体質診断の結果、Aさんには以下の体質が認められました。
- 腎虚: 冷え、夜尿症、舌の状態などから、腎の機能が低下していることが考えられました。
- 瘀血: 頭痛、末端冷え性、激しい生理痛などから、血の巡りが悪くなっていることが考えられました。
- 血虚: 立ちくらみ、肌の乾燥、眼精疲労などから、血液量が不足していることが考えられました。
これらの体質を改善するため、「養血化瘀(ようけつかお)」と「補腎温陽(ほしんおんよう)」を治療方針とし、以下の漢方薬を処方しました。
- 基礎方: 亀板膠・鼈甲膠(腎を補い妊娠力を高める)、四物湯(養血化瘀)
- 加味: 白芍を赤芍に変え、活血化瘀作用を高めるために牡丹皮、延胡索、牛膝、紅花、丹参などを加えました。
改善経過と結果
漢方薬を飲みながら、生活習慣の改善にも取り組んでいただいた結果、以下の改善が見られました。
- 生理痛の軽減: 毎月漢方薬を調整し、徐々に生理痛が軽減。半年後には鎮痛薬が不要になるまで改善しました。
- 妊娠: 漢方薬を始めて7ヶ月目に妊娠。その後、胎嚢も確認され、無事に出産に至りました。
成功のポイント
- 体質に合わせた漢方薬の処方: Aさんの体質に合わせた漢方薬を処方し、体の中から改善を図りました。
- 生活習慣の改善: 漢方薬と並行して、生活習慣の改善にも取り組んでいただきました。
- 継続的なサポート: 毎月漢方薬を調整し、Aさんの状態に合わせて治療を進めました。
さいごに
この事例から、不妊治療において漢方薬が重要な役割を果たすことがわかります。特に、西洋医学では原因が特定できない場合や、体質改善を目的とした治療において、漢方薬は有効な選択肢の一つです。