平成29年10月15~19日、中国へ中医学研修に行ってきました。
今回の研修の主な目的は、湖北中医薬大学付属病院である湖北省中医院での研修、私の薬局で扱う亀板膠製品の原料となる亀の養殖池の見学、漢方エキス製品の製造工場見学です。

湖北中医薬大学では、産婦人科の姜教授の外来につかせていただき勉強しました。中医学的な診察方法の四診(望・聞・問・切)と西洋医学的データとを併せて治療方針を決め、漢方薬と必要があれば新薬(西洋医学の薬)を一緒に使っていくスタイルです。内診や採血など西洋医学的な検査は診察室ではなく院内の別室で行われていました。

 

亀鹿仙の原料の亀の養殖池を見学。池周辺に多彩な有効成分を含有している植物を植え、それによって亀の成分に変化がでるかを試験していました。池に直接栄養成分を撒いた方がコストも抑えられるのに、自然環境で育てるということにこだわっていると感じました。また動物性生薬の原種と雑種の有効成分の違いについても教わりました。亀鹿仙は原種のみを原料にしており、品質の良さを再確認しました。
写真左奥に有機栽培で育てられている米が並んでいます。

生まれて初めて亀を食べさせていただきました。臭みもなく美味しかったです。

これは長江のナイトクルーズの写真です。写真ではわかりくいですが想像以上に高層ビルが並んで綺麗でした。

私事ですが、研修期間中に40歳の誕生日を迎え、サプライズで皆さんから歌とケーキでお祝いしていただき感激しました。

ホテルの朝食バイキングです。初めて生の大棗(ナツメ)を食べました。甘いリンゴみたいでした。

生の山査子(サンザシ)のシロップ漬けです。甘酸っぱくて美味しかったです。
中国では生薬でも食用にできるものは、日常的に食べています。食養生です。

今回の研修で、中医学の臨床現場を体験し、患者さんに起きている現象を中医学と西洋医学の両面から機序を考えて、最善の処方を考えるという方法をさらに磨いていこうと思いました。