来局時27歳 医学的な不妊の原因:AMHが低い(0.57ng/ml:40代の数値)、男性不妊:精子濃度・運動率・奇形率ともに測定不能
1人目を希望し1年3ヶ月
○来局時の不妊治療歴:なし、病院からの漢方薬(当帰芍薬散)を服用していた

漢方による原因分析)
○お腹・腰の冷え、足のむくみ、腰痛、無苔暗紅、低AMH、FSH19.3、アトピー性皮膚炎や鼻炎などから腎虚
○手足先の冷え、睡眠の質が悪い、めまい、のぼせ、ひどい生理痛、舌下静脈怒張、数脈などから血虚による瘀血

方針)体外受精の成功率を高めるため、補腎と養血化瘀。ご主人は精子の質を良くするための補腎活血

改善結果)
奥様は、牡蠣肉製品、当帰製剤、折衝飲の組み合わせ。ご主人は、牡蠣肉製品と丹参製剤を服用していただく。
その後、体外受精を開始し、1個だけ採卵でき顕微授精。順調に分割し凍結胚移植、妊娠反応。担当医師からは「たった1個の卵で妊娠できたなんて、お腹の中にいる子はミラクルベイビーだね」と嬉しい報告。妊娠9週で不妊専門クリニックを卒業。安胎のため牡蠣肉と当帰製剤を続けたいといわれ継続⇒男児を出産。

ご夫婦ともに検査値が悪く体外受精でも難しい状況なので、妊娠率を少しでも良くしたいと、ご夫婦で漢方薬を服用されました。
不妊治療経験がないご夫婦だったので、漢方薬の服用で治療が成功したと言い切れないところもあるかと思いますが、不妊治療専門の医師が、「ミラクル」と表現された妊娠。漢方薬が奇跡を起こすことに寄与できたのではと考えています。