高プロラクチン血症による不妊症を漢方で改善!さつま薬局の漢方相談事例

患者様のお悩み

34歳の女性の方で、1人目を希望され2年8ヶ月の不妊治療をされていらっしゃいました。 タイミング療法を22回、人工授精を4回と、様々な治療を試されてきましたが、なかなか妊娠に至らず、お悩みを抱えて来局されました。

漢方による原因分析

東洋医学の視点から、患者様の体質を詳しく分析しました。

  • 腎虚: 手足・下腹部・臀部の冷え、基礎体温が低め、脈が弱く、顔色が冴えないなどの症状から、腎の働きが弱まっていることが考えられました。
  • 瘀血: 生理痛が強く経血に塊が混じる、舌の状態、基礎体温のパターン、高プロラクチン血症などの症状から、血の巡りが悪くなっていることが考えられました。
  • 血虚: 便が硬い、午後の倦怠感、肌の乾燥、目の疲れ、生理周期が短いなどの症状から、血液量が不足していることが考えられました。

治療方針

これらの体質を総合的に考慮し、以下の治療方針を立てました。

  • 養血化瘀: 血を補い、血の巡りを良くする「桃紅四物湯」をベースに、患者様の体質に合わせて加減を行い、瘀血を改善することを目指しました。
  • 補腎: 妊娠力を早く回復させるため、腎を補う動物性漢方製剤を併用しました。

治療経過と結果

漢方薬を服用開始して1ヶ月後には、毎回悩んでいた生理痛がほとんどなくなりました。 その後も、毎月煎じ薬を微調整しながら体質改善を続け、4ヶ月目に妊娠陽性反応が確認されました。 過去に流産経験があり、妊娠初期は悪阻も軽かったため、安胎処方の煎じ薬を継続して服用し、安定期に入ってから漢方製剤に切り替えました。

さつま薬局の漢方相談

さつま薬局では、患者様一人ひとりの体質や症状に合わせた漢方薬をご提案し、体の中から健康へと導きます。 今回のケースのように、不妊治療で悩まれている方にも、漢方薬は有効な選択肢の一つです。 「なかなか妊娠できない」「体質改善したい」など、お悩みの方は、お気軽にご相談ください。

まとめ

今回の症例は、高プロラクチン血症による不妊症に対し、漢方薬が有効であった一例です。 ご夫婦で一生懸命治療に取り組まれ、無事妊娠に至ることができ、私たちも大変嬉しく思います。 漢方薬は、西洋医学では治療が難しい不妊症に対して、新たな可能性を拓くことができるかもしれません。