体外受精失敗から漢方薬服用して採卵・凍結胚移植で妊娠 38歳
漢方相談事例:38歳女性、高プロラクチン血症による不妊治療
来局時の状況
- 年齢: 38歳
- 不妊の原因: 高プロラクチン血症
- 不妊治療歴: タイミング療法2回、人工授精1回、体外受精1回(新鮮胚移植)
- 希望: 第一子妊娠
- 症状: 足冷え、むくみ、生理周期が遅い、肩こり、経血の塊、肌のシミ、多汗、多唾、下痢、落ち込みやすい
漢方による原因分析
さつま薬局での漢方相談の結果、以下の体質が考えられました。
- 腎虚: 年齢、脈、基礎体温、足冷え、むくみ、生理周期が遅いなどの症状から。
- 瘀血: 肩こり、経血の塊、肌のシミ、舌の状態、基礎体温などから。
- 脾虚: 多汗、多唾、下痢、落ち込みやすい、舌の状態などから。
治療方針と処方
患者さんの体質に合わせて、以下の治療方針を立て、漢方薬を処方しました。
- 健脾養血、活血化瘀、補腎充精: 脾の働きを良くし、血を補い、瘀血を改善し、腎の働きを補う。
- 採卵期: 亀板膠・鼈甲膠(腎を補う)、帰脾湯(健脾養血)、丹参製剤(活血化瘀)
- 移植期: 子宮を温める生薬に変更し、補腎効果の高い生薬を追加(亀板膠・鼈甲膠、蛙の卵管、鹿茸)、健脾作用のある生薬も併用(香砂六君子湯)
治療経過と結果
約1ヶ月の漢方治療後、採卵を行い、グレード1の分割胚と胚盤胞を4個凍結することに成功しました。これは患者さんにとって初めてのことで、大きな喜びとなりました。
移植に向けて、さらに体づくりを行い、胚移植を実施。その後、妊娠陽性反応、胎嚢確認となり、無事女の子を出産されました。
まとめ
高プロラクチン血症による不妊でお悩みだった患者さんが、さつま薬局の漢方相談と治療により、妊娠に至った事例です。漢方薬は、体質に合わせたオーダーメイドの治療法であり、西洋医学との併用により、より高い妊娠率が期待できます。
さつま薬局では、不妊でお悩みの方への漢方相談を承っております。お気軽にご相談ください。