高プロラクチン、初期流産3回、 漢方薬10ヶ月と体外受精で妊娠・出産 39歳
来局時の状況)
38歳 医学的な不妊の原因:なし プロラクチンがやや高い
1人目を希望し6年
○来局時の不妊治療歴:人工授精3回、顕微授精4回 3回初期流産(8~9週/胎嚢確認までが2回、心拍確認が1回)
漢方による原因分析)
○アレルギー性鼻炎、基礎体温にメリハリがない、初期流産3回などから腎虚
○シミ・そばかすが多い、イライラしやすい、慢性的な肩こり、経血の塊(+)、子宮のポリープ、基礎体温の変動が大きい(ガタガタする)などから気滞瘀血
○熟睡感があまりなくすぐ目が覚める、思い悩みやすいなどから血虚
方針)体外受精の成功率を高めるため、補腎と活血化瘀。
改善結果)
亀板膠製品、当帰製剤、丹参製剤、牡蠣肉製品の組み合わせで開始。
1~4ヶ月目、同方継続。睡眠の状態が改善しぐっすり眠れるようになった。慢性的な肩こりが改善。経血の塊が減ってきた。
5ヶ月目、以前凍結していた卵を移植するが妊娠せず。肩こりや経血の状態が改善しているので丹参製剤を減量。採卵に向けてより補腎するために亀板膠製品を増量。
6~8ヶ月目、採卵して成熟卵11個、うち正常受精9個。6個胚盤胞で凍結。着床前胚染色体異数検査(PGT-A)を受ける。
9ヶ月目、凍結胚移植にむけて漢方を継続。
10ヶ月目、凍結胚盤胞を移植し妊娠陽性→胎嚢・心拍確認、流産予防の漢方を継続。
⇒元気な男の子を出産されました!
まとめ)
来局前は、顕微授精で3回妊娠するも初期流産していました。
体質は、慢性的な肩こり・経血の大きな塊・子宮ポリープ切除など顕著な瘀血体質。
また、ストレスを感じやすい性格で気血の巡りが悪くなりやすいので、相談ではストレスを溜めないように日々の過ごし方などをアドバイスしました。
漢方で体を整えてから治療を再開したところ、1回の妊娠で元気な男の子を出産されました。