35歳 医学的な不妊の原因:潜在性高プロラクチン血症 軽度の排卵障害 妊娠を希望して6年

〇不妊治療歴:人工授精4回、体外受精1回、顕微授精4回移植しても妊娠せず  AMHが低い(40代前半の値)

漢方による原因分析)
○足の冷え、下腹部の冷え、オリモノが少ない、首筋のコリ、脈の状態、基礎体温の安定しない高温期、AMHが低いなどから腎虚
○末端の冷え、生理前の頭痛、肩こり、舌下静脈の軽い腫れ、変動の大きい基礎体温から瘀血、
○睡眠途中で目が覚める、食後の眠気、疲れやすく夕方からツライ、生理量が少ないなどから気血両虚

方針)鹿角製品で補腎温陽、田七人参製品で活血化瘀、当帰製品で養血調経の漢方と効果を高める養生法を提案。

改善結果)
毎月来局していただき、基礎体温や生理の状態、体調を細かく確認し、途中から桃仁・牡丹皮など活血薬を追加していきました。併せて、食事や睡眠も気をつけ養生生活し、10ヶ月目に自然妊娠、その後女児を出産。
ご相談者はとても一生懸命の方で、体調や基礎体温も少しずつ改善されていきました。
体外授精1回・顕微授精4回しても上手くいかなかったのに、自然妊娠することができました。不妊治療は必ずしも全ての方に必要というわけではなく、どの方法でもまずは体の状態がどうかが重要なんだと改めて感じました。