2人目不妊 漢方併用の体外受精で妊娠 43歳
来局時42歳 医学的な不妊の原因:なし 2人目不妊
○来局時の不妊治療歴:なし 第1子は漢方併用して体外受精で出産している 第1子は生後8ヶ月
漢方による原因分析)
○第1子は生後8ヶ月であり、育児や授乳で血や腎精を消耗し血虚・腎虚のサインが多く現れている。
2人目を希望し、1人目の時に採卵した凍結胚盤胞を1ヶ月前に移植したが陰性。
方針)漢方薬で体を整えてから、再度移植する予定。
改善結果)
1ヶ月目、育児で慢性的な睡眠不足。疲れがとれず体力的に余裕がない。予算に合わせて牡蠣肉製品・当帰阿膠製剤を処方。
2ヶ月目、むくみ・肩こり・腰痛など子育ての疲れ続いている。肌の乾燥、睡眠不足。同処方継続。
3ヶ月目、同処方継続して2回目の胚盤胞移植にて妊娠。そのまま安胎薬を継続。
4ヶ月目、5週に出血があったものの妊娠継続。胎嚢・心拍確認。寝不足・腰痛・肌の乾燥など血虚・腎虚のサインが多く現れているので流産予防で同処方継続。
5ヶ月目、経過順調で不妊治療のクリニックを卒業。漢方薬は同処方を継続。
6ヶ月目、経過順調で安定期に入る。漢方薬は同処方を継続。
考察)
相談者は、年齢的な理由で産後半年で治療を再開しました。
第1子の時は、漢方薬を6ヶ月服用し、1回目の体外受精で妊娠・出産できた方です。
2人目の治療では、漢方薬を飲まずに一度移植をしましたが妊娠できず、漢方薬を再開しました。
育児による体の消耗が大きく、疲労感・倦怠感や様々な体の不調があったので、できるだけ体を回復させ、移植に向けて余力ある体を目指しました。
漢方服用3ヶ月後に2回目の移植をし、妊娠できました。
相談者から「やっぱり、漢方の力は自分の力を助けてくれますね。育児疲れもあり不安もありますが、体力をつけていきたいです!」と言っていただきました。
(薬剤師 田之上顕子)