来局時の状況

41歳女性、貨幣状湿疹から自家感作性皮膚炎で1年2か月。
病院でステロイド軟膏や抗アレルギー剤や当帰芍薬散やその他の漢方薬やビタミンB12の注射などで治療されたが改善しないため、根本的な体質改善希望で来局。

所見)右下肢・臀部・右肩・両上肢など全身に広がる紅斑・丘疹・水疱・痂疲・掻破痕。気になるときだけ痒み。熱感あり硬くなっている。舌辺暗紫・先暗紅色、厚白苔、裏紅、舌下静脈有、脈浮滑温
方針)湿血熱と血瘀のため、清熱袪湿と化瘀

改善効果

処方は竜胆瀉肝湯を基本とする煎じ薬にしました。清熱解毒の黄柏・蒲公英、活血の丹参・赤芍、疎肝の柴胡、原発巣の下肢に引経するための牛膝を加えた15日分を服用。服用中に改善され治療終了。2年後別の相談で再来し、再発していないことを確認。