反復流産、低AMH、体外受精と漢方併用で妊娠出産 45歳
来局時の状況
- 年齢: 44歳 第1子希望(妊娠・出産時 45歳)
- 医学的原因: 特になし(AMHは年齢相応)
- 不妊治療歴(1年8ヶ月):
- 自然妊娠で初期流産(9週)
- 体外(顕微)受精 2回(凍結胚移植3回:初期流産8週 1回、陰性 2回)
漢方による原因分析(体質チェック)
お悩みや体調から、以下の3つの要因あり
- 腎虚(じんきょ): 冷え、むくみやすさ、夜間尿、白髪・抜け毛、排卵期のオリモノの変化が乏しいこと、年齢。
- 気滞瘀血(きたいおけつ): イライラしやすい状態から、気の滞りと血行不良。
- 血虚(けっきょ): 肌の乾燥や足がつりやすい症状から、血の不足。
方針
「補腎(ほじん)・養血(ようけつ)・活血(かっけつ)」を軸とし、子宮・卵巣の機能を改善して妊娠を目指す
改善経過
- 1〜3ヶ月目: 採卵にて胚盤胞2個獲得。PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)を経て1個移植するも陰性。
- 4〜5ヶ月目: 1周期お休み後に採卵(胚盤胞1個:4BB day6)。
- 6〜7ヶ月目: 1周期お休み後に採卵を試みるも、分割停止のため凍結できず。
- 8〜9ヶ月目: 採卵にて胚盤胞2個獲得(4AA day5 / 4AB day5)。※これまでで最も状態の良い「4AA」の胚盤胞が初めてできました!
- 10ヶ月目: 凍結胚移植を実施。
- 11ヶ月目: 陽性反応を確認。その後、胎嚢および心拍を確認。
- 12ヶ月目: 流産予防のため安胎処方を継続。不妊治療専門クリニックを無事卒業し、安定期へ。
- 13ヶ月目〜: 補血・補腎の漢方薬を継続し経過良好。その後、無事に元気な赤ちゃんをご出産されました。
考察
AMHは年齢相応であるものの、胚盤胞の移植で初期流産や陰性が続いていたため、「卵の質の向上」と「子宮環境の改善」を目指し、補腎を中心に全身のバランスを整える漢方薬をこつこつ継続していただきました。
加齢に伴い質の良い卵子が育つ確率は下がりますが、あきらめずに体を整え続けた結果、これまでで最高グレード(4AA)の胚盤胞を得ることができました。また、妊娠中も流産予防のための「安胎処方」を継続したことで、無事に出産までサポートすることができました。
(担当薬剤師:田之上 顕子)
※40歳以上の方の妊娠例はコチラ









