30代前半女性、骨髄異形成症候群(MDS)病院で定期的に血液検査を受け経過をみている方。
かねてより貧血があり、月経前の体調不良で当薬局の当帰の入った漢方シロップを服用されていました。
ちなみに、骨髄異形成症候群とは、血球を作ることはできるが、その血球が成長して成熟してくれないため血球減少となり、場合によっては骨髄不全に陥る病気です。

シロップの漢方薬だけでも体調が良くなっているのですが、弱っている胃腸の働きを良くしたいとのことで煎じ薬の服用を始めることになりました。

dsc_0317 

上の写真の生薬から抽出した煎じ薬を服用しています。
貧血だけでなく血小板の数値もかなり低いので、気不統血(内出血)を改善する目的で処方は帰脾湯を選び生薬を加減しています。

服用後の変化は、無理して食べていた朝食が美味しく食べられるようになり、午後の怠さも軽減したとのことで感謝していただきました。

しばらくは今の処方を続けて胃腸を回復させてから血小板などの数値改善に向けて処方を調整したいと思います。
現代医学で対処できない時に漢方薬を中医学理論に従って使えば諦めていた症状が改善できます。
このような仕事ができて幸せです。