漢方相談事例：35歳女性、不妊と体質改善の道のり

患者様の背景

35歳の女性の方で、医学的な検査では不妊の原因が特定できないものの、2回の流産経験をお持ちでした。さつま薬局の漢方相談にご来院され、漢方薬による体質改善を目指されました。

漢方診断と治療方針

漢方医による丁寧な問診の結果、以下の体質が考えられました。

• 腎虚: 足の冷え、下腹部の冷え、首筋のコリ、鼻炎、脈の状態、基礎体温などから
• 瘀血: 末端の冷え、肩こり、クマ、生理痛がひどく経血に塊があることから
• 気血両虚: 寝付きが悪く睡眠途中で目が覚める、食後の眠気、疲れやすい、肌の乾燥、爪の割れ、生理周期が長いなどから

これらの体質に基づき、「補腎温陽」「活血化瘀」「益気養血」の作用を持つ漢方薬が処方されました。同時に、漢方薬の効果を高めるための養生法についてもご指導いたしました。

治療経過と成果

漢方薬を服用開始して2ヶ月後、見事妊娠が確認されました。その後は、安胎処方に切り替え、妊娠を継続されています。