基礎体温が2相になるための漢方薬
基礎体温が1相のまま。病院でカウフマン療法を繰り返していた方です。
漢方薬を服用するようになり、3周期は基礎体温が2相になっていました。
今回の周期は残念ながら1相のままで、再度カウフマン療法をすることになりました。
煎じ薬は益五合方を加減、動物製剤は亀板膠・鹿角膠と牡蠣肉で効果がでていたのですが、今回煎じ薬を調整しました。
健脾を利湿のある茯苓から補気作用ある白朮に変更し、補腎活血の牛膝、補肝腎陰の女貞子を加え、調和目的の炙甘草を中止しました。
漢方薬は坂道を駆け上がるというよりは、階段を一段ずつ上がっていくように体を整えていきます。とんとん拍子にならず、時には基礎体温が良くない周期があります。ですが全体的に見ると少しずつ良い方向に進んでいます。焦らずじっくり体と向き合って妊娠する力を取りもどすことを目指します。
早くこの方にもコウノトリがやってくるよう精一杯サポートいたします。
写真の生薬を煎じています。