来局時39歳 医学的な不妊の原因:なし 
1人目を希望し4年
○来局時の不妊治療歴:タイミング療法3ヶ月、人工授精4回、体外受精・顕微授精2回(移植5回、陽性1回でるも妊娠に至らず)。以前他の薬局で当帰阿膠製剤を服用していた。

漢方による原因分析)
○お腹腰の冷え、浮腫み、毎日夜中トイレに起きる、38歳時のAMH0.4(ng/ml)、年齢、紫胖舌などから腎(陽>陰)虚
○頭痛、子宮腺筋症、イライラしやすく生理前乳房に張痛、舌暗紅などから肝鬱からの瘀血

方針)体づくりをしながら体外受精を継続する。これまで5回移植して陽性反応1回のみということは、卵巣・子宮の機能低下のサインであるので、補腎と疏肝活血をすることで機能を回復して妊娠を目指す。

改善結果)
牡蠣肉製品と亀板膠製品と芎帰調血飲去白朮・大棗加白芍・丹参・女貞子・桂枝の煎じ薬30日分で開始。
2~4診、採卵にむけ体調に合わせて同処方と煎じ薬30日分ずつ処方。
5~6診、採卵し2個受精し初期胚と4AB胚盤胞を凍結できたとのこと。体調で生薬を調整して2回移植するが妊娠反応(-)。
7~11診、体調で生薬を調整しながら30日分処方、再度採卵し、初期胚と胚盤胞を凍結。動物製品に芎帰調血飲去白朮・生姜・烏薬加丹参・白芍・桂皮・遠志・牛膝・杜仲で体づくりしながら初期胚を移植。妊娠反応陽性、その後胎嚢確認。安定期になりそのまま出産に向け、漢方薬を継続。

考察)
35歳以上で5回移植して1回も妊娠できなかった場合、年齢的な卵子の質の問題として考えられることが多い。西洋医学では卵子の質を改善する治療法がないため、体外受精の治療回数を増やして妊娠を目指いしていくしかない。
中医学では、卵子の質や妊娠初期の母体の反応などの問題に関して、補腎・活血という治療方針で対応ができる。中医学理論のアプローチを加えることで、同じ治療でも結果が違ってくるという良い例である。
中医学を活かすためには大まかな治療方針から体質に合わせた処方の組み立てが重要だと考えている。腎陰虚体質のAMHが低い方は、補腎陽の桂皮や杜仲を使用したいときは、陰虚火旺にならないように、亀板膠などの補腎陰薬を一緒に配する必要がある。
体外受精を数回行い妊娠できなかった場合でも、中医学理論に基づいた漢方薬を併用することで、卵巣・子宮の機能が良くなり妊娠の可能性が高まる。

※40歳以上の方の妊娠例はコチラ

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