「原因不明不妊」とは、⼀般不妊検査で明らかな異常がないにも関わらず妊娠に⾄らない場合のことをいいます。

ここで大事なのは、原因不明不妊≠原因がない ということです。
原因不明不妊とは、正確には現時点でできる検査では原因が突き止められないという意味です。
年齢が若くて検査で問題がなくても、不妊で悩んでいる方は沢山います。

検査で問題なし、原因不明不妊と言われて不妊治療している方は、まず自分の体に目を向けましょう。
妊娠・出産できるかどうかは、根本的には自分のからだの問題です。
からだのコンディションが良く、妊娠・出産するための準備が整っていれば、治療は上手くいくはずです。

不妊治療は、治療の積み重ねによって妊娠率が上がっていくものではありません。さまざまな生殖補助医療を受けても、残念ながら5人に1人は妊娠できずに終わっていると言われています。
からだが準備不足だと、治療をしてもなかなか良い結果が出ず、治療だけを追い求めてると、時間の無駄になってしまう可能性もあります。

漢方の独自の物差しで原因不明不妊の原因が見えてくることもあります。

基礎となる食事や生活を整えて、からだのバランスのくずれや余力不足があれば漢方の力を借りてみませんか?

 

【30代前半の相談者/ 2人目不妊 原因不明不妊】
第一子は自然妊娠ですぐに授かった。
第二子を希望して、タイミング療法や人工授精をしているが1年以上妊娠しない。
病院検査では問題なく、原因不明不妊と言われた。

問診をとると、瘀血(おけつ:血の滞り)のサインが沢山でていました。
・慢性的な肩こり、頭痛
・生理痛
・排卵痛
・生理不順
・経血にレバーのような血塊がある
・片方の卵管がやや詰まり気味である
瘀血を改善するために、血流を良くして流れの悪くなった状態を改善する漢方薬を処方。食事も改善してもらったところ、まもなく妊娠されました。おそらく妊娠を邪魔していた瘀血がなくなり、卵巣や子宮内膜の状態が改善したことで、妊娠できたのだと思います。