ストレスによる軟便・不眠、眠れないことが不安

相談時の症状

45歳女性 。もともと更年期でホルモンバランスの変動による気持ちの落ち込み、不安感、ほてり、肩こりがあったが、いずれも軽度で、便通もどちらかといえば便秘気味だった。1か月前から、両親の健康問題や仕事の心配事が増えてストレスが多くなり、体の不調が続いている。不安感、落ち込み、睡眠の質が悪い(寝付きが悪い、途中で目が覚める)、食欲低下、もともと便秘気味だったのが朝2~3回軟便がでる。

漢方による原因分析と方針

不安感、不眠、食欲低下、軟便などから脾気虚。
帰脾湯で補気健脾。

漢方薬服用後の経過

  • 1週間後、軟便が改善して排便回数が減ってきた。睡眠は眠くなるもののパッと目が覚める。眠れないのが気になって不安になる。便状が良くなっているので、漢方薬は同じ処方のまま服用回数を増やしてもらう。
  • 3週間後、びっくりするくらいよく眠れるようになった。不安感もなくなり、軟便は完全になくなった。

気虚による不安感・不眠を漢方薬で改善

漢方ではストレスで自律神経を司る「肝」が疲れると、「脾虚」(ひきょ:胃腸機能低下)が起こり、軟便や下痢が起こります。また胃腸機能が低下して気血生成が不足すると、不安感が強くなったり睡眠の質の低下が起こります。漢方薬で胃腸を元気にして気血の不足を改善することで不調が改善した症例です。その後は、補気健脾の生薬を減量し、生理前のみ当帰製剤で補血、頭痛や頭重が気になる時のみ活血の丹参製剤を服用するなどして、健やかに更年期を過ごせるようにアドバイスしています。 (薬剤師 田之上顕子)

更年期、不定愁訴のお悩みを漢方薬で

  • 料金: 30日分9,000~17,000円(ご予算に合わせて調整可能)
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    • Web予約: さつま薬局のホームページから、簡単にお申込みいただけます。メニューから「女性のための漢方相談」を選択
    • 電話予約: 鹿児島本店までお気軽にお電話ください。電話 099-800-4339
  • 相談料: 無料