着床を邪魔するもの
受精卵の着床が上手くいかないのは、漢方では瘀血(おけつ)が影響していることがほとんどです。
瘀血とは、慢性的な血行不良、血流の滞りで経血が劣化したような状態になっていることです。
瘀血のおもな原因は、
○冷えや血行不良による血液の運搬力の不足
○血液量の不足
○瘀血ができやすい飲食物の摂取
もし子宮内膜に瘀血があると、受精卵が内膜に潜り込んで着床するのを邪魔してしまいます。
2人目不妊 30代前半の相談者
1人目は自然妊娠ですぐに授かったのに、2人目が1年以上授からない状態。
病院検査では問題なし。
問診をとると、次のような瘀血のサインが沢山でていました。
・慢性的な肩こり、頭痛
・生理痛
・排卵痛
・生理不順
・経血にレバーのような血塊がある
・片方の卵管がやや詰まり気味である
瘀血を改善するために、血流を良くして流れの悪くなった状態を改善する漢方薬を処方したところ、1ヶ月後に陽性反応がでました。おそらく着床を邪魔していた瘀血がなくなり、子宮内膜の状況が改善したことで、上手く着床できたのだと思います。
■生理痛・頭痛・肩こり・関節痛など痛みがある
■経血の色が黒ずんだり塊が混じったりドロドロする・子宮内膜症・筋腫・ポリープなどがある
■手足の冷え、肌のくすみ、シミ、目の下のクマ、顔色が悪いなど全身的な血行不良の症状
などの症状ある方は、着床を邪魔する瘀血ができている可能性が高いです。
血のめぐりが悪い瘀血体質の場合、子宮内膜に瘀血があると着床しにくく流産しやすくなります。
漢方は、体のバランスのくずれを整えて、妊娠しやすい状態に導いてくれます。