来局時32歳 医学的な不妊の原因:ご夫婦共になし
一人目を希望して6年
○来局時の不妊治療歴:タイミング療法約3年、人工授精5回 妊娠0回

漢方による原因分析)
○肩こり、頭痛、生理痛や血塊、イライラしやすい、不安感、動悸、乾燥肌などから血虚による瘀血
○冷え性、腰の痛み、耳鳴り・めまい、疲れが取れない、不妊期間などから腎虚

方針)病院治療を休んで、漢方で心身を整える。補腎・補血活血で妊娠を目指す。

改善結果)
1ヶ月目、牡蠣肉製品、当帰阿膠製剤、冠心Ⅱ号方製剤を服用開始。自身で購入されていた健康食品は中止していただく。
2ヶ月目、冷えが改善した。生理予定日より6日遅れている。同処方継続。後日病院受診にて妊娠6週目確認。漢方薬はそのまま安胎薬を継続。
3ヶ月~経過順調で安定期へ入る。

考察)病院治療では、タイミング療法や人工授精といった一般不妊治療を長期間続けても妊娠しない場合、治療のステップアップが必要とされています。
ですが、体の状態の問題で妊娠に至らない場合は、治療をステップアップしても妊娠しにくい場合が少なくありません。相談者は、ステップアップせず治療を止めている間に、漢方薬を服用して短期間で妊娠できました。体質に合った漢方薬で体を整える事で妊娠に至った症例でした。