来局時43歳 医学的な不妊の原因:卵管閉塞
1人目を希望し1年6ヶ月
○来局時の不妊治療歴:体外受精3回、顕微授精3回、凍結胚移植3回(1回妊娠するが心拍確認できず流産)

漢方による原因分析)
○寒がり、むくみ、夜中トイレに毎日起きる、髪や肌の乾燥、痩せ型、初潮が遅い、年齢などから腎虚
○ひどい生理痛、子宮筋腫、卵管閉塞などから瘀血

方針)残りの凍結胚を移植してから、採卵する予定。スケジュールに合わせて補腎と活血を調整して体づくりをしていく。

改善結果)
牡蠣肉製品と亀板膠製品と煎じ薬は芎帰調血飲去地黄加白芍・丹参・黄耆・女貞子・党参の処方で開始。
2ヶ月目、凍結胚移植するが妊娠せず。
3~8カ月目、冷えが続いてるため党参を人参に変更など、微調整しながら、採卵へ。8個採卵→7個正常受精→胚盤胞3個凍結し、移植するが陰性。
9ヶ月目、便がすっきりでないため熟地黄を加える。5個採卵でき体外受精で胚盤胞を3個凍結(4AAを含む)。
10ヶ月目、卵管水腫があるとのことなので破血作用のある三稜・我朮を加えて移植前に整える。
11~12ヶ月目、亀板膠製品をシベリア霊芝に、煎じ薬の三稜・我朮を補腎の杜仲・続断に変更して移植に備える。凍結胚移植にて、妊娠確認。その後、心拍確認。

来局以前に、体外受精で妊娠したが流産し、それ以降は移植しても妊娠しないため漢方を始められました。
35歳以上の場合、時間がかかる場合がありますので、漢方を根気強く続ける気持ちで始めると良いと思います。漢方でアンチエイジングして、子宮や卵巣といった生殖機能を元気にしながら体を整えていくことで以前より妊娠しやすい状態になります。