現在、さつま薬局の漢方相談は、鹿児島本店は私が常駐して対応し、川内店は私が月1回出勤するという体制で行っています。川内店の相談日が限られておりご迷惑をお掛けしている状況です。
「川内店の漢方相談日をもっと増やしてより利用しやすくしたい」ということと、「私自身が症状・体質に合わせた煎じ薬に没頭したい」ということもあり、6月から漢方相談の体制を変更しようと思っています。

川内店の漢方相談は、「女性による女性のための漢方相談」として6月から新たにスタートする予定です。担当する相談員は、もともと調剤事務として入局しましたが、漢方相談をしたいということで医薬品登録販売者の資格を取り漢方の勉強をしてきた女性です。彼女は川内店で毎日勤務するので、漢方相談がいつでも受けられるようになり川内店の利便性が良くなると思います。
これまで通り不妊症の相談が主ですが、月経前症候群(PMS)、無月経、更年期障害など女性特有のお悩みにも対応します。女性なので女性のお悩みの相談しやすくなると思います。

私は、これまでの漢方相談の実績から、独自のノウハウを積み上げてきました。
病院治療で成果が出なかった方に漢方薬で結果をだすのは非常に難しいことですが、一貫して再現性のある方法を追求してきました。その法則に乗っとり漢方薬を運用すれば成果が出せると実感しています。そのための知識をしっかり身につけた彼女が漢方相談をすれば喜んでもらえる方が増えるだろうと思っています。

おかげさまで、これまでに漢方相談で目標を達成された方々から「もっと漢方薬の良さをたくさんの人に知ってもらった方が良い」と言っていただいています。

6月から、新しい相談体制でスタートし、また少しでも多くの方に漢方薬の不思議な力を実感していただけるように努力します。

30代前半の女性、煎じ薬を初めて6ヶ月近くなります。
食欲がない、倦怠感などの不調は煎じ薬をはじめてまもなく改善しましたが、血小板数は少しずつ低下してきていました。

ここ数年間血小板は4~5万個/㎕で落ち着いていたが、3月の検査で3.7万個/㎕に低下し、このまま低下すれば抗がん剤や免疫抑制剤を使った薬物療法を始めないといけないとのことでした。血液内科の担当医は、薬物療法は副作用が強く出来ればしたくないという考えです。そこで今までの煎じ薬と別に骨髄を養うために補腎の丸剤を追加してもらいました。
胃腸機能をもう少し整えてから補腎をしていく予定だったのですが、血小板数を早く回復させるために生薬原末を固めた杞菊地黄丸を追加しました。

約2ヶ月後の検査で、血小板数4.5万個/㎕に回復。
また、自覚症状としてあった背中の痛みが全く無くなりました。
この背中の痛みは、医師に相談しても原因不明といわれ、自身で湿布を貼るなどしても改善せず、諦めていたそうです。
中医学では腎精が不足すると、骨髄が空虚となり腰がだるくて痛むようになります。
これは腰に限定されるわけでなく背中の一部(真ん中当たりが多い)が痛くなることもあります。
骨髄異形成症候群の本質は腎精虚であり、症状によって兼証を考えます。この女性の場合は脾虚になります。
本来なら腎精虚を改善するために補腎を真っ先にすべきですが、脾虚の程度がひどかったため健脾をまず行いました。
脾虚がひどい場合は、胃の負担がある補腎の生薬を使うと、脾虚が改善されないだけでなく腎虚も改善しません。
今後も煎じ薬で健脾去痰をして胃の状態を改善しながら、段階的に補腎の生薬を動物性生薬に変更して行く予定です。

今回の煎じ薬です。
益気補血・健脾養心の帰脾湯を基本に加減しました。このまま病気の進行を遅らせられるよう調整していきたいです。

さつま薬局 子宝便り vol.23発行しました。

今月のテーマは”女性ホルモンその1 エストロゲン”です。

女性ホルモンの一つである「エストロゲン」は「卵胞ホルモン」とも呼ばれ、
女性が妊娠・出産するためにはなくてはならないホルモンです。
エストロゲンは女性の体の機能と健康に大きく関わり、重要な働きをしているホルモンです。
「卵胞の成熟」や「子宮内膜の増殖」に深く関係しており、エストロゲンの働きが十分でなければ着床障害の要因となります。

漢方の体づくりでは、自身の力で自然に必要な量のホルモンを分泌できるようにして妊娠しやすい体を目指します。

そのほか妊活に役立つ情報をお届けしています。
5月1日より配布いたしております。

無月経の相談。
流産手術後生理が来なくなる。病院でHCG注射を打っても生理が来ない。念のため子宮鏡検査をしたが異常はなし。その後、再度HCG注射を打つが生理がないまま数ヶ月経過。
このままずっと来ないのではないかと心配され来局。

全身症状を確認し分析したところ、肝腎陰虚と瘀血が原因による無月経と考えられました。
養血化瘀の桃紅四物湯を基本処方に生薬を加減し、効果を早めるため亀板・鹿角の動物製品を追加しました。

漢方開始1ヶ月目で、バラバラだった基礎体温が2相になる。体温が下降してから1滴ほど鮮血があったとのこと。
もう一押しの状態まできているので、さらに処方を調整。瘀血をとる生薬は、使いすぎると体力を消耗し陰虚タイプの場合は悪化しかねないため、桃仁・紅花・丹参を補腎作用もある牛膝に変更。腰痛が続いていたので補腎の杜仲、養血補腎の何首烏、疏肝理気の香附子を追加しました。
1ヶ月後、久しぶりに出血量がしっかりある生理が来たとのこと。

西洋医学的治療では改善しなかった無月経。適切な漢方薬で解決することができました。
漢方の服用で無月経だけでなく体調が良くなったので、相談者から「漢方薬を選んで良かったです。」と大変喜んでいただきました。私も嬉しかったです。

体内の不足によって起こる無月経には、瘀血をなくすことより、補充を優先することが大切だと改めて感じました。今後の漢方治療に役立てていこうと思います。

さつま薬局 子宝便り vol.22発行しました。

今月のテーマは”「肝」の働き”です。

漢方でいう「肝」は、単に肝臓だけの意味ではなく、「気血」の巡りに関係しています。
自律神経のバランスに影響するので、妊娠出産に深く関係しています。

ストレスで生理周期や排卵が乱れるのは、ストレスが「肝」の働きに影響するためです。
これにより血流量の調節がスムーズにできなくなり、生理トラブルや月経前症候群(PMS)、基礎体温の乱れの原因になります。また、排卵がスムーズにできなくなったり、卵巣の働きや子宮の状態にも影響を及ぼしてしまいます。男性の場合は精子を作る機能が低下してしまいます。

春は一年で最も「肝」が影響を受けやすい季節です。ストレスをためないように心がけを。

そのほか妊活に役立つ情報をお届けしています。
4月1日より配布いたしております。

少しずつ暖かくなり過ごしやすい時期になってきました。
春は生命力や陽のパワーに満ちています。
一方で、急激な気温の上昇により体調が安定しなかったり、精神的に不安定になる方も多いです。

さつま薬局 子宝便り vol.21 発行しました。

今月のテーマは「陰陽のバランス」です。
漢方ならではの「陰」「陽」の考え。
東洋医学のベースとなる考え方で、宇宙のあらゆるものを「陰」「陽」のふたつの側面から解釈します。
「陰」と「陽」はお互いに影響し合ってバランスをとっています。お互いに補い合う関係です。

例えば
陽・・・男、太陽、天、乾燥
陰・・・女、月、地、湿潤

漢方とは、症状をピンポイントに診て治療するのではなく、全体を診て「足りない物は何か」「過ぎたるは何か」を探し、「足りない物は補う」「過ぎたるものはそぎ落とす」という対処をしながら正しいバランスを目指す養生法です。
妊娠しやすい状態とは、このバランスがうまくとれた状態ということです。

そのほか妊活に役立つ情報をお届けしています。
3月1日より配布いたしております。

2月4日は立春。
暦のうえでは春の始まりですが、まだまだ寒さは厳しいですね。

さつま薬局 子宝便り vol.20 発行しました。

今月のテーマは「舌診(ぜっしん)」です。
漢方ならではの診断法である「舌診」。
東洋医学では、古くからその人の第一印象や、声の調子、舌の状態、脈の感触などの身体の表面に現れる変化を細かく観察し、身体のどの部分に問題があるのかや、その重症度などを判断し、治療の目安としてきました。

「舌診」とは舌の状態をチェックして今の状態を探ることです。
現代医学的には同じ病名であっても、舌の状態は同じではありません。
不妊症の場合も同様であり、相談者の舌の状態は処方を決める目安となります。

そのほか妊活に役立つ情報をお届けしています。
2月1日より配布いたしております。

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