来局時26歳 医学的な不妊の原因:なし
一人目を希望して1年
○来局時の不妊治療歴:タイミング療法6か月

漢方による原因分析)
○睡眠の質が悪い、肩こり、頭痛、生理痛や血塊、基礎体温などから血虚による瘀血、
○冷え性、腰の痛み・だるさ、耳鳴り・めまい、疲れが取れない、生理周期が遅れがちなどから腎虚

方針)補腎・補血活血で妊娠を目指す。

改善結果)
1ヶ月目、牡蠣肉製品、当帰阿膠製剤、丹参製剤を服用開始。
その周期に妊娠反応陽性。そのまま安胎薬を継続。

考察)不妊には、年齢によるものと、体の状態によるもの、両方の要因があります。この相談者は、病院の検査で異常がない「原因不明不妊」に該当する20代の相談者。妊娠力が充実している年齢の若い方の場合、漢方薬を上手に組み合わせると半年以内に妊娠するカップルが多いです。
漢方では、女性は35歳から妊娠力を司る「腎」の機能の低下が進行していくと考えます。妊娠力の不足や体のバランスの崩れを補う生薬を取り入れて妊活をすることで、妊娠までの期間を短くできると思います。