基礎体温が1相のままで病院でカウフマン療法を繰り返していた方です。
漢方薬を続けられて3周期は基礎体温が2相になるようになっていました。
今回の周期は残念ながら1相のままで再度カウフマン療法をすることになりました。

煎じ薬は益五合方を加減、動物製剤は亀板膠・鹿角膠と牡蠣肉で効果がでていたのですが、今回煎じ薬を調整しました。
健脾を利湿のある茯苓から補気作用ある白朮に変更し、補腎活血の牛膝、補肝腎陰の女貞子を加え、調和目的の炙甘草を中止しました。
また体内を整えて妊娠する力を取りもどすことを目指します。
早くこの方にもコウノトリがやってくるよう精一杯サポートいたします。
今下の生薬を煎じています。

少しずつ暖かくなり過ごしやすい時期になってきました。
春は生命力や陽のパワーに満ちています。
一方で、急激な気温の上昇により体調が安定しなかったり、精神的に不安定になる方も多いです。

さつま薬局 子宝便り vol.21 発行しました。

今月のテーマは「陰陽のバランス」です。
漢方ならではの「陰」「陽」の考え。
東洋医学のベースとなる考え方で、宇宙のあらゆるものを「陰」「陽」のふたつの側面から解釈します。
「陰」と「陽」はお互いに影響し合ってバランスをとっています。お互いに補い合う関係です。

例えば
陽・・・男、太陽、天、乾燥
陰・・・女、月、地、湿潤

漢方とは、症状をピンポイントに診て治療するのではなく、全体を診て「足りない物は何か」「過ぎたるは何か」を探し、「足りない物は補う」「過ぎたるものはそぎ落とす」という対処をしながら正しいバランスを目指す養生法です。
妊娠しやすい状態とは、このバランスがうまくとれた状態ということです。

そのほか妊活に役立つ情報をお届けしています。
3月1日より配布いたしております。

45歳 医学的な不妊の原因:卵管閉塞 1人目を希望して2年
○来局時の不妊治療歴:顕微授精4回、病院にて温経湯

漢方による原因分析)
○手足・下腹部・下腹部の冷え、疲れやすい、首筋のこり、鼻炎などアレルギー疾患、基礎体温、舌などから腎虚
○卵管閉塞、シミ、基礎体温などから瘀血
○目の疲れ、便秘、動悸、生理周期が遅れやすいなどから血虚

方針)まずは採卵で質の良い卵が取れるように滋陰補腎、養血化瘀。
採卵後は胚が着床しやすいように子宮内環境を整える温陽補腎、養血化瘀。

改善結果)
最初は牡蠣肉などの漢方製剤で補腎、養血調経の漢方薬、瘀血の程度は軽いが卵管閉塞があるので破血薬の水蛭入り漢方製剤を2ヶ月。
舌先紅があるので補腎薬を亀板膠・鼈甲膠製品に変更。また破血薬から活血薬に変更し、更に1ヶ月服用後採卵。胚盤胞まで成長し凍結。
移植前の不安感を取り除く為、安心作用のある真珠と蛙の輸卵管などを配合した補腎製品に変えて5ヶ月体づくりを続けて移植し妊娠確認。

高齢の方でしたが元々持っている妊娠する力を引き出すことが出来て良かったです。
年齢を戻すことは出来ませんが、漢方薬の体づくりで妊娠する力を取り戻すことは可能だと考えています。
若い方よりも必要な漢方薬が多くなりますが、できるだけ赤ちゃんに恵まれるようにサポートしたいと思います。

2月4日は立春。
暦のうえでは春の始まりですが、まだまだ寒さは厳しいですね。

さつま薬局 子宝便り vol.20 発行しました。

今月のテーマは「舌診(ぜっしん)」です。
漢方ならではの診断法である「舌診」。
東洋医学では、古くからその人の第一印象や、声の調子、舌の状態、脈の感触などの身体の表面に現れる変化を細かく観察し、身体のどの部分に問題があるのかや、その重症度などを判断し、治療の目安としてきました。

「舌診」とは舌の状態をチェックして今の状態を探ることです。
現代医学的には同じ病名であっても、舌の状態は同じではありません。
不妊症の場合も同様であり、相談者の舌の状態は処方を決める目安となります。

そのほか妊活に役立つ情報をお届けしています。
2月1日より配布いたしております。

28歳 医学的な不妊の原因:不明 1人目を希望して10ヶ月
○不妊治療歴:タイミング療法2回

漢方による原因分析)
○手足・下腹部・腰の冷え、足の浮腫み、目の下のくま、舌などから腎虚
○手足先の冷え、ニキビ、舌などから瘀血

方針)腎虚、瘀血の程度も弱く、腎虚はどちらかというと腎陰虚のため滋陰養血・調経化瘀で養精種玉方に活血化瘀の丹参などを加減。積極的に妊娠まで期間を短縮したいとのことで補腎精の動物性漢方製剤を追加。

改善結果)
最初の3ヶ月は奥様のみ漢方薬を服用される。
4ヶ月目からはご主人にも動物性漢方製剤を服用してもらいました。
6ヶ月目に病院で胎嚢確認、妊娠の報告。

いつもご夫婦一緒に漢方相談を受ける一生懸命なカップルでした。
元々持っている妊娠する力を引き出すことが出来て良かったです。

33歳 医学的な不妊の原因:なし 二人目不妊
○来局時の不妊治療歴:人工授精5回

 漢方による原因分析)
○手足の冷え、アレルギー性鼻炎、、過去の小児ぜんそくなどから腎虚
○子宮筋腫、手足の冷えなどから瘀血

方針)瘀血の原因の血虚を改善する漢方を処方。併せて効果を高める養生法を提案。

改善結果)人工授精直後に漢方を服用開始する。その周期で妊娠陽性反応、胎嚢確認できた。

「妊娠反応が陽性でした!」とお電話いただきました。
漢方相談に来られるまでに顕微授精を数回されていました。
移植できるまでの胚に育たなくなってきたため去年来局されました。

漢方薬を初めて3ヶ月後に採卵に挑戦しました。
採卵の結果報告の時は直接薬局に来られて「胚盤胞まで育ちました!」とお喜びを伝えていただきました。
それから5ヶ月ぐらい漢方薬で体づくりをして今月移植をされるということでした。
40代後半という年齢的な不安はありましたが、肌の色艶は良くなっていたので漢方でやれることは十分出来ている自信はありましたがずっと気がかりでした。

その方から第一段階の妊娠反応陽性のご報告をいただけてホットしました。HCGの値は十分だったので、これから胎嚢確認まで進み臨床妊娠に至るよう漢方薬を調整しました。
ご相談者さんから「漢方薬を始めて良かった」と言っていただいていますが、もっと結果がでるようにサポートしたいです。

その後・・・胎嚢確認、心拍の確認が出来、経過順調と連絡をいただきました。

2月のリビングカルチャー倶楽部漢方教室開催が決定しました。
今回のテーマは「エイジングケア」
1回目は「漢方の基礎知識と体質チェック」
2回目は「美肌美髪を目指す実践編」
薬膳茶を飲みながらリラックスした気分で受講できますよ。

女性限定。
事前に申し込みが必要です。
詳しくはリビングかごしま(1月21日発行)に掲載されています。

詳しくはコチラから

 

34歳 医学的な原因:高プロラクチン血症 1人目を希望して2年8ヶ月
○来局時の不妊治療歴:タイミング療法22回、人工授精4回

漢方による原因分析)
○手足・下腹部・臀部の冷え、基礎体温、脈弱、顔色などから腎虚
○生理痛、経血の塊、舌、基礎体温、高プロラクチン血症などから瘀血
○便が硬い、午後の疲れ、肌の乾燥、目の疲れ、生理の期間が短いなどから血虚

方針)養血化瘀で桃紅四物湯を加減、妊娠力を早く回復させるため補腎の動物性漢方製剤

改善結果)
漢方服用1ヶ月後で、毎回あった生理痛がほとんど無くなる。
毎月煎じ薬を微調整しながら体つくりに取り組んでいただく。
漢方服用4ヶ月目に妊娠陽性反応。
過去に流産歴があり、軽度の悪阻もあったため、安胎処方の煎じ薬を継続して服用。
安定期に入ったのち、煎じ薬から漢方製剤に切り替える。

いつもご夫婦一緒に漢方相談を受けられる一生懸命なカップルでした。
相談者が持っている妊娠力をうまく引き出すことが出来て良かったです。