無月経の相談。
流産手術後生理が来なくなる。病院でHCG注射を打っても生理が来ない。念のため子宮鏡検査をしたが異常はなし。その後、再度HCG注射を打つが生理がないまま数ヶ月経過。
このままずっと来ないのではないかと心配され来局。

全身症状を確認し分析したところ、肝腎陰虚と瘀血が原因による無月経と考えられました。
養血化瘀の桃紅四物湯を基本処方に生薬を加減し、効果を早めるため亀板・鹿角の動物製品を追加しました。

漢方開始1ヶ月目で、バラバラだった基礎体温が2相になる。体温が下降してから1滴ほど鮮血があったとのこと。
もう一押しの状態まできているので、さらに処方を調整。瘀血をとる生薬は、使いすぎると体力を消耗し陰虚タイプの場合は悪化しかねないため、桃仁・紅花・丹参を補腎作用もある牛膝に変更。腰痛が続いていたので補腎の杜仲、養血補腎の何首烏、疏肝理気の香附子を追加しました。
1ヶ月後、久しぶりに出血量がしっかりある生理が来たとのこと。

西洋医学的治療では改善しなかった無月経。適切な漢方薬で解決することができました。
漢方の服用で無月経だけでなく体調が良くなったので、相談者から「漢方薬を選んで良かったです。」と大変喜んでいただきました。私も嬉しかったです。

体内の不足によって起こる無月経には、瘀血をなくすことより、補充を優先することが大切だと改めて感じました。今後の漢方治療に役立てていこうと思います。

病院治療で月経前症候群(PMS)の改善がみられず、当薬局の漢方薬を服用されている方。今回は久しぶりの来局でした。
漢方薬を服用中は生理前の不調がでなかったが、服用を止めると生理前に鬱のような無気力になる症状がでるとのことでした。

前回の処方から浮腫みがなくなっているので浮腫をとる生薬を中止し、下腹部に薬を導く生薬を加えました。
これでまた症状の改善を期待しています。
写真の右の生薬の桂枝は煮詰め終わる5分前に投入します。
理由は有効成分が揮発しやすいため成分のロスを極力少なくするためです。

漢方薬で自然治癒力が回復されれば服用を止めてもぶり返すことはなくなります。
それでまでしっかり漢方薬を継続することが大切です。

 

生理前になるとイライラや倦怠感がひどく3年間も悩まれていたという方の漢方薬です。

中医学で活血化瘀の代表的処方である血府逐瘀湯を体質に合わせて生薬を加減しています。
血府逐瘀湯は、活血化瘀・理気止痛・補血の効能がある処方です。狭心症などにも使用されますが、月経前症候群や無月経など婦人科でも生薬を加減して使用されます。

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卵巣嚢腫があり倦怠感がひどいということで漢方相談に来られた方が漢方薬を服用して2週間で倦怠感が改善されてきたとのことでした。

漢方を標榜している病院にかかっていたが効果がみられないということで来局された方で、効果に時間がかかるかなと思っていました。
比較的短期間で改善の兆しが出てきたので良かったです。
また、もともと便秘気味だったのが、毎日軟便でお通じがあるようになったとのこでした。
そのため今回は潤腸作用のある桃仁の量を減らしました。
また、夏のせいか食欲が落ちているとのことなので、
補腎養血作用の熟地黄は胃腸への負担がありますが量は減らしたくなかったので、副作用予防の縮砂を足しました。それと白朮を足して様子を見ようと思います。
少しずつ体調を見ながら調整して漢方専門薬局に来て良かったと感じてもらえるようにしたいです。

余談ですが、下の写真の赤い生薬は紅花といいます。瘀血をとるためによく使われる生薬です。
キク科のベニバナの管状花です。匂いが独特です。煎じ機にかけていると室内に充満して妻からは気分が悪くなると言われます。しかし、この生薬が必要な体の方は、匂いが気にならず普通に煎じ薬が飲めるようです。不思議です。

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めまい・倦怠感を減らして欲しいというご相談でした。
病院で子宮内膜症性卵巣嚢腫と診断されホルモン剤による治療をしているが、めまいなどがつらく日常生活に支障をきたしているとのことでした。

中医学の分析では、腎虚と血虚がひどい状態でした。
そのため漢方薬の治療方針は、補腎養血と嚢胞を改善する活血化瘀になります。
養血と化瘀の割合が重要です。
めまい・倦怠感を早く改善するために養血の割合を高くしすぎると瘀血がとれにくくなりチョコレート嚢腫に良くありません。
かといって瘀血をとる生薬を使いすぎるとめまい・倦怠感がひどくなる可能性があります。
今後体調を確認しながら漢方薬の調整をしていこうと思っています。

写真の生薬を煎じて、かすを取り除いてから養血作用の高い阿膠を溶かします。

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生理周期が40日以上に遅れることが多く、ひどい生理痛がある方のために

まずは生理痛を改善することを目的に調剤しました。

下腹部の臓器の瘀血をとる処方:少腹逐瘀湯に、補血と補腎の生薬を足しています。

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これを今から生薬抽出機で手作りの漢方薬を作っていきます。

少しずつ体質を改善して、妊娠という目標を達成できることを期待しています。