重症の潰瘍性大腸炎で手術をしなければいけない状態で以前来局された女性です。
病院の治療薬に併用して漢方薬を始めて状態が改善し手術をしなくてよくなり、しばらく漢方薬を休んでいたのですが最近体調が悪いため漢方薬を再開しました。
食欲もでてきて、悪寒発熱の頻度も低下し、長い時間歩けるようになり、脈も安定してきてきました。病院の検査ではCRPが4.73から3.50、Hbが10.7から11.2にやや改善していました。体力がついてきたので、舌が暗紅色でCRPも高いため白芍より活血と清熱涼血作用の強い赤芍に変え、舌に浮腫みがあったため茯苓を加え湿を嫌う脾の回復を早めるようにしました。

早く寛解状態になれるよう漢方薬で後押ししていきます。

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茯苓(ブクリョウ)といってサルノコシカケ科マツホドの菌核を使った生薬です。
中医学の効能は、次の通りです。(参照:中医臨床のための中薬学)
1.利水滲湿:尿量減少、浮腫の改善
2.健脾補中:食欲不振の改善
3.寧心安神:不眠・不安感・動悸の改善

左の白い方が中国の栽培された茯苓、右の赤茶の方が北朝鮮の天然物の茯苓です。
白は気分(浅い病層)、赤は血分(深い病層)に作用すると言われたりしますが、まだ正しい使い分けは分かっていません。
生薬問屋さんは「赤い天然物が人気です。」とおっしゃってました。
赤茶の方が白より沢山の成分が入っているのかなとも思います。
同じ生薬でも産地によって効果が違うと言われています。生薬選びにも生薬学の知識が必要です。生薬学の勉強をしていることも漢方薬の効果を短期間に感じる方が多い理由の一つだと思っています。

 

頻尿、下腹部の不快感などの慢性膀胱炎のお悩みで来られた女性です。
病院で桂枝茯苓丸エキスをもらったが改善しないため専門の漢方薬局に来られたとのことでした。
冷えた時や疲れたときに不快症状が強くなり、その他の症状として足の冷えが強いとのことでした。

中医学の分析では、腎気不固で体質として脾腎両虚。
最初の処方は八味地黄丸加車前子党参黄耆で15日間。
服用後、元気が出てきたが冷えや尿意は変わらないとのことだったので、処方構成の生薬の割合を変更して15日間処方。
さらに服用後、膀胱炎の症状がまったく気にならなくなりましたと喜んでいただけました。
血流計の数値も改善し基礎代謝も上がっており、脈の状態も良くなっていました。
自覚症状の冷えは悪化していないが、改善もしていないとのことでした。
脈や血流計から肝血が不足しているので党参黄耆を止めて、補肝腎の目的で枸杞子を追加しました。
下の生薬から抽出機で煎じ薬を作ります。
この調子で体質改善して笑顔があふれる日々を過ごしていただきたいです。

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潰瘍性大腸炎と診断され病院で薬物療法を受けていました。
最近、手術を勧められるようになったため漢方相談に来られました。
中医学で体質・症状を分析し、脾虚に肝脾不和が起きていると判断しました。
処方内容は補中益気湯合要瀉痛方の煎じ薬と出血がある間は田七人参を加えてもらいました。
1ヶ月服用後に出血や痛みも治まり、検査値もCRP8.04⇒1.54、Hb8.1⇒10.0に改善していました。

今回は舌の状態が変わっていたため生薬を変更して作りました。

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今から発送いたします。この調子で改善して、手術をしなくてもすめばいいですね。
願い叶うように漢方・中医学の知識を使って全力でサポートいたします。

疲れやすいため体力をつけたいということで来局されました。
やせ形の体型で食べても太れないと便通が緩くなりやすいなどの体質を本治、疲労感の軽減を標治として漢方薬を考えました。
基本処方は参苓白朮散を選び、便は緩くなるが回数は1日1回とのことだったので止瀉作用のある生薬を減らし補血養心作用のある竜眼肉や補陰作用のある生薬を加えました。

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これら生薬を先に煮詰め最後に縮砂という生薬を加えます。
有効成分を壊さないようにして作った漢方薬は一般的なエキスの粉薬にはない香りがします。

1か月以内に疲労感の軽減が見られればと思っています。

門脈圧亢進症の原因の90%は肝硬変といわれています。
症状は、腹水、腹部が腫れて内出血をおこす、脾臓の腫れ、血小板数の低下などがあります。また門脈圧が亢進することで、食道・胃の静脈瘤が破裂し大量の出血を起こすことがあります。

ご相談者は病院の治療を続けていても腹水のたまり方が変わらないので、少しでも腹水をたまらないようにするために漢方薬を希望されてこられました。

利水化瘀の生薬の組み合わせです。
ただの利水のみだと腹水の対処療法になってしまいます。
なぜ腹水がたまるかというと、肝臓のつまりから血液の流れが悪くなっていることが原因です。
つまり瘀血を取り除く活血化瘀の生薬使うことで腹水の原因を解決し、今後たまりにくくしていきます。

漢方治療で大切なことは、対処療法と原因療法を組み合わせる=標本治療を行っていくことです。

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70代女性で夏場でも背中に冷えを感じ、太腿の内側の痛みでお悩みとのことでした。
病院の検査では異常が無く、老化が原因とのことでした。
出産後から冷え症で悩むようになったとのことで、結構長い期間のお悩みです。

痛む場所を確認したら肝の経絡に沿っていたので、肝経の袪寒が得意な処方を選びました。それに、熟地黄など補腎の生薬を足しています。
服用後の変化を見て、今後細かい生薬の調節をしていきます。
できるだけ早くお悩みが改善できるよう頑張ります。

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卵が育ちにくい方のための漢方処方です。
服用して1ヶ月、排便状態が改善されないとのことなので調整しました。
血虚腸燥による便秘がある方なので、補血、補腎精のための生薬を追加しました。
これでより体質に合った処方になると思います。
妊娠しやすい状態の基本は、快眠・快便・快食です。

 

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今日は漢方の本場中国の方がご相談に来られました。

慢性咽頭炎と更年期障害で病院にしばらく通っているが良くならないとのことでした。

病院では高血圧とアレルギーの薬、加味逍遙散と加味帰脾湯をもらっているとのことでした。

日本の病院で薬をたくさんもらっているけど、良くならないので中国に戻って治療するかもとのことでした。

 

漢方カウンセリングから、

病気の原因は腎陰虚があり、痰を形成して、虚実狭雑のちょっと難しい状態になっていました。

全身症状、舌、脈などから何故今のような症状がでているか説明しました。

ご相談者は中医学の知識もありよく理解され満足されていました。

今回は補陰、去痰の処方を15日分お渡ししました。

今後様子をみて、生薬を加減してお悩みを解決していこうと思います。