【氣宝珠】は、さつま薬局独自の妊活サプリメントとして2018年にスタートしました。漢方でいう腎の機能(生殖機能)に効果的に働きかける高品質の広島産牡蠣肉エキスとビタミン類・コエンザイムQ10・葉酸など妊娠に大切な栄養素をバランスよく配合しています。妊活中の体づくりのベースを担うものとして、また妊娠中の母子の健やかな体づくりのために、さつま薬局で赤ちゃんを授かった多くの方が【氣宝珠】を服用されています。
そもそもさつま薬局はオーダーメイド煎じ薬に力を注ぐ漢方専門薬局です。そんな私たちがなぜ妊活サプリメントを作ることになったのか、地味で真面目な妊活サプリメント【氣宝珠】誕生までのおはなしです。

妊活サプリメントを作るなどまったく考えていなかった

さつま薬局鹿児島本店は、さつま薬局薩摩川内店(2005年開局)の漢方相談部門の流れをくんで2016年に開局しました。相談者の8割を占める妊活相談・不妊治療相談に特化した薬局です。
妊活相談では相談者の妊娠力を最大限引き出していくために、「植物由来の漢方」と「動物由来の漢方」をバランスよく組み合わせて処方します。多くの場合、「植物由来の漢方」はオーダーメイド煎じ薬を、「動物由来の漢方」は【氣宝珠】やその他既製品を、その方に合わせて処方しています。

この「動物由来の漢方」に関してですが、もともとは既製品だけで対応していました。既製品といっても品質を吟味して選び抜いており、妊娠実績もでていていたので、当初はわざわざ【氣宝珠】のような独自製品を作ろうという気持ちは全くありませんでした。

自分なりに選んだサプリメントの落とし穴

妊活相談に来られる方の多くは、漢方を始める以前に自分なりに選んだ妊活サプリメントを数ヶ月~数年にわたって飲んでいます。そのような方を漢方的見地でみたとき、体のベースがある程度できている方と、体のベースがあまり整ってない方とがいます。当然、前者の場合は漢方を始めると比較的短期間で妊娠することが多く、後者の場合は漢方を始めてから妊娠するまで期間がかかること多いです。

本当に必要なものを判断するのは難しい

もちろん飲まれているサプリメントを否定するつもりは全くありません。
ただ、妊活を取り巻く環境は「情報過多」であり、何が本当に必要であるのかをきちんと判断するのはとても難しいと感じます。
実際に、どうして選んだのか聞いてみると、
・インターネットや雑誌などの広告で見て
・有名人のブログ・妊活ブログなどで紹介されていたから
・ネットの口コミが良かったから
・知人から薦められて
・初回キャンペーンでお得だったから
など、サプリメント選びの判断基準はじつに曖昧なものでした。

なぜわざわざ独自の妊活サプリメントを作ろうと思ったのか

妊娠する体に整える目的でサプリメントを摂るのであれば、しっかりした原料と製法で作られた品質が確かなものを選ばなければいけません。そして、できれば体に余力をつけて妊娠力を後押ししてくれるもの選んで欲しいです。
しかし健康食品やサプリメントは、医薬品と違い規制が少ないです。成分含有量表記が実際と異なっていることはザラですし罰則もありません。まして、妊活サプリメント市場は価格も内容も様々なものが出回っています。この中から選ぼうとすると、商品を選ぶ基準が分からず、どうしても知名度や口コミで選んでしまいがちです。

 

「氣宝珠ができるまで その2」につづく

「病院検査でAMHが低いと言われた。妊娠しにくいのではないかと気持ちが焦っている」という相談をよく受けます。

AMHとは、抗ミュラー管ホルモンの略で、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンです。卵巣内にどれぐらい卵の数が残っているか、つまり卵巣の予備能がどれほどかを判断するための検査値です。この値は年齢の影響をうけますが、個人差も非常に大きいです。不妊治療においては、AMHの数値で治療に対しての大まかな成果の予測や、平均より早く閉経するかなど現時点での卵巣の状況をある程度評価することができます。

ここで、誤解しないで欲しいのが、AMHの値は卵胞の数を評価するもので、卵子の質を評価するものではありません。ただAMHの値が高ければ卵胞数が多いので、体外受精などでは卵子が多く採取できることが予想され、妊娠率が高まるとも言えます。一方で、AMHの値は直接妊娠率を予測するものではないことも理解しておいてください。おおまかにまとめると、AMHは

  1. 妊娠率と直接の関係はない
  2. 年齢とともに低下していく
  3. 個人差が非常に大きい
  4. 低いと卵が出来にくいことがある
  5. 高すぎる場合は卵巣過剰刺激症候群(OHSS)など注意が必要

ということです。
でも病院で、「実年齢より数値が低い」とか「閉経間近の数値である」などと言われたら、焦る気持ちがでるのは自然なことだと思います。残念ながら漢方でAMHを高くすることはできません。ですが、AMHが閉経間近の数値の方でも妊娠した方はいらっしゃいます。大事なのは卵の数より質です。そもそも質が良くなければ、数があろうがなかろうが妊娠することはできません。

さつま薬局ではこれまでAMHが低いとお悩みの多くの方が妊娠されています。妊娠された時は、体づくりを始める前より年齢を重ねているので理論上はAMHは低下しているはずです。それにもかかわらず多くの方が妊娠・出産することができたのは体の機能や卵の質にアプローチして妊娠力を高めた結果だと思います。

AMHが低い漢方での妊娠例→妊娠報告・AMH低い

来局時30歳 医学的な不妊の原因:多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
不妊期間10ヶ月 一人目希望
○来局時の不妊治療歴:タイミング療法5ヶ月

漢方による原因分析)
○疲れやすい、顎のニキビ、腰痛、基礎体温、PCOSなどから腎虚
○末端の冷え、感情変化、基礎体温、舌などから瘀血

方針)病院から治療のステップアップを勧められているので、漢方で体づくりをしながら病院治療をしていくことに。活血化瘀、補腎軟堅で排卵しにくい体質を改善していく。

改善結果)
亀板膠製品と芎帰調血飲加白芍女貞子杜仲を服用開始。
1~7ヶ月目、季節や体調に合わせて調整しながら漢方を継続。
8ヶ月目、弱かった脈が力強くなる。その周期で妊娠陽性反応、その後胎嚢確認。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)のため排卵しにくい体質を漢方でカバーしながら、排卵誘発剤を使ってタイミングをとって妊娠することができました。漢方薬と養生をこつこつと続けられて不利な条件ながらもしっかりと自身の妊娠力を引き出すことが出来ました。

来局時36歳 医学的な不妊の原因:右卵管閉塞、AMHが低い(1.4ng/ml)、高プロラクチン血症
1人目を希望し3年1ヶ月
○来局時の不妊治療歴:人工授精5回、体外受精2回、顕微授精1回

漢方による原因分析)
○冷え、耳鳴り、顎のニキビ、髪の色艶、アレルギー性鼻炎、低いAMH、基礎体温、舌、脈などから腎虚
○手足の冷え、卵管閉塞、頭痛、軽い生理痛、基礎体温、舌などから瘀血
○食後の膨満感、軟便、アレルギー性鼻炎、舌、脈から脾虚

方針)漢方で体づくりをしてから体外受精をする計画。活血化瘀、補腎充精、補気健脾。

改善結果)
芎帰調血飲加黄耆の煎じ薬、亀板膠製品を服用開始。
生理前の頭痛はあったが下腹部痛は無くなり改善が見られたので、しばらくは体外受精せず体づくりを続けることにする。3ヶ月後から牡蠣肉エキスを追加。
6ヶ月経過し生理の状態は改善したが、基礎体温や生理前の不正出血が改善せず。生薬を調整しながら様子をみるが一進一退の状態だったので、9ヶ月目に煎じ薬の処方を全般的に見直し、補気と補血の効果が強い処方に変更する。十全大補湯加香附子女貞子補骨脂丹参と動物製剤を継続。徐々に不正出血のない周期がでるようになり、基礎体温が綺麗になってきた。
12ヶ月経過した時点で体外受精を再開。採卵結果はグレード1⇒2個、グレード2⇒1個を凍結。
胚移植に備えて、着床しやすく育てる力のある子宮にするため、煎じ薬は人参⇒党参、桂皮⇒桑寄生に変更し2ヶ月継続。その後2個凍結胚移植し妊娠反応陽性。なんと2個とも着床しており、そのまま胎嚢・心拍確認できた。

来局以前から複数回体外受精をされているが、一度も妊娠反応陽性がでたことのない方でした。1年かけて漢方薬で体づくりをして、体外受精を再開し無事妊娠となりました。生理の状態はすぐ改善でき体調も全般的に良くなったのですが、緩くなりやすい便や生理前の少量の出血や基礎体温表の形が改善しにくかった例です。
不正出血の病因病機は、湿熱内温、脾不統血、腎陰虚、瘀血内留などがあります。最初は胃腸機能の低下から脾不統血、冷えは自覚なく他覚的だったため腎陰虚から高温期に潜陽できず出血したと分析しました。期間がかかりましたが、自分のホルモンの力で基礎体温表が綺麗になってから不妊治療を受けたことが授かる為のポイントであったと考えています。→元気な双子をを出産されました。

バルトリン腺は、女性の膣の左右にある分泌腺で本来は性交渉を円滑にするための分泌液を出すところです。疲れやストレスなどで免疫力が下がり抵抗力が落ちると、炎症が起き分泌液の出口が詰まってしまい中に液が溜まってしまいます。菌は詰まった腺の中で繁殖して膿がどんどんできて、腺そのものが膨らんできます。腫れが大きくなると、座っていると圧迫されて痛みがひどくなったり、歩くのも痛みを感じる場合もあります。

相談者(40代女性)は、片方のバルトリン腺がつまり、鶏卵ほどの大きさの腫れと痛み・発熱がありました。婦人科を受診され抗菌薬の服用で一時的に治まったものの、数日で腫れが再発。病院では穿刺(注射で膿を抜く)か切開かと言われたが、できれば自然に治したいと来局される。

漢方を開始して3日目に膿瘍が自壊、膿が排出されほとんど腫れがなくなった。15日後小さなしこりのみとなる。漢方でのアプローチは、自然治癒力を活かして、バルトリン腺を元の詰まらない状態に戻していきます。また、再発しないように体質改善しながら、免疫力が落ちないような養生も提案します。
バルトリン腺炎・バルトリン腺膿瘍で、痛い思いをされたり、生活に支障をきたしている方は少なくありません。場所が場所だけに恥ずかしくて一人で悩んでいる方もいらっしゃいます。さつま薬局は女性薬剤師が対応します。

バルトリン腺炎・バルトリン腺膿瘍の悩みを漢方薬で解決できます。
漢方薬の料金は20日分13,700~19,300円(税抜)です。(症状により変わります)
電話相談・代引き配送も承ります。(鹿児島本店 電話099-800-4339)直接来局される場合も事前にお電話ください。
バルトリン腺炎・バルトリン腺膿瘍の相談料は無料です。お一人で悩まずにお気軽にご相談ください。

来局時43歳 医学的な不妊の原因:卵巣嚢腫、子宮筋腫、AMH0.609
1人目を希望し6ヶ月
○来局時の不妊治療歴:体外受精1回、顕微授精1回(どちらも移植できるまでいかない)

漢方による原因分析)
○むくみ、低AMH、年齢、脈、体外受精、顕微授精で受精卵できないなどから腎虚
○卵巣嚢腫、子宮筋腫、舌などから瘀血
○夜間の中途覚醒、胃痛、舌などからやや肝の疎泄機能低下

方針)自然周期体外受精の成功率を高めるため、補腎と活血を主に。舌苔が厚く食べ過ぎる傾向にあるためまずは食積をとる。

改善結果)
煎じ薬と亀板膠製品を組み合わせて左帰丸合四物湯加香附子丹参山査子陳皮半夏の処方で開始。
1ヶ月目の体外受精で受精卵が育ち移植するも陰性だったが、初めて移植まで進めたので本人は漢方の効果を実感され喜ばれる。
2~6ヶ月、漢方薬は山査子・半夏を抜いて党参・酸棗仁など加えたり、シベリア霊芝など使ったりし、自然周期体外受精を2回行い胚盤胞を凍結。
7ヶ月後、凍結胚移植、妊娠陽性→胎嚢確認。流産予防の安胎薬を継続しながら心拍も確認。

自然周期体外受精は、本来の機能を抑制し過ぎないように採卵するので、本来の妊娠力を引き出す漢方薬と相性がいい治療法であると思います。

来局時38歳 医学的な不妊の原因:高プロラクチン血症、排卵障害、右卵管閉塞
1人目を希望し2年5ヶ月
○来局時の不妊治療歴:タイミング療法1年6ヶ月、人工授精3回

漢方による原因分析)
○冷え、疲れやすい、年齢、基礎体温、舌、尺脈弱などから腎虚
○末端の冷え、卵管閉塞、感情変化、基礎体温、舌などから瘀血
○便通2日に1回、以前クロミッドで便秘になり薬が変更になった、血流計での面積が小さいなどから肝血虚

方針)漢方で体づくりをしながら病院治療を継続。活血化瘀、補腎充精、補血養肝

改善結果)
亀板膠、丹参、当帰製品を服用開始。
1ヶ月目、漢方開始前はザクザクと変動が大きく高温期がわからない状態の基礎体温だったが、漢方薬を始めてすぐに基礎体温が綺麗になりはっきりと高温期がでるようになる。生理前の頭痛はあったが下腹部痛は無くなる。
2ヶ月目、久しぶりに排卵誘発剤(クロミッド)を使用するとのことなので副作用予防で当帰製剤を増量して対応する。
3ヶ月目、プロラクチン値改善のためカベルゴリン中止。以前はあったクロミッドでの便秘など副作用が今回はなかった。クロミッド継続使用で人工授精し妊娠反応陽性、胎嚢確認。

比較的早く3ヶ月で妊娠できました。過去に人工授精を3回失敗しており、次駄目だったら体外受精を検討しようという段階で来局されました。人工授精での妊娠率は回数が増えるほど低下しますが、今回のように病院の治療を継続する場合でも漢方薬を組み合わせて体を整えれば同じ治療でも妊娠しやすくなると実感しました。「漢方薬を始めて本当に良かったです!」といって頂いて私も感謝いたしました。→元気な男の子を出産されました。

来局時34歳 医学的な不妊の原因:なし
不妊期間5年 一人目
○来局時の不妊治療歴:なし

漢方による原因分析)
○冷え、むくみ、疲れやすい、顎のニキビ、基礎体温などから腎虚
○頭痛、生理痛、感情変化、基礎体温、舌などから瘀血
○便通4日に1回で硬い、目の疲れ、肌の乾燥などから肝血虚

方針)病院の検査では異常なし。漢方で体づくりをして妊娠をめざす。活血化瘀、補腎充精、補血

改善結果)
亀板膠製品と芎帰調血飲加白芍を服用開始。
1ヶ月目、生理痛なくなる。便通2日に1回に改善。高温期が綺麗になる。腎陽をさらに高めるため肉従蓉追加
2ヶ月目、基礎体温2層になってきた。低温期が変動するため牡丹皮を滋腎陰の女貞子に変更
3~9ヶ月目、体調により活血薬を益母草から丹参に変更など途中微調整
10ヶ月目、不妊治療専門の病院で再度検査を受けたところ、子宮内膜炎の診断、抗生剤による治療を受ける。その直後の周期で妊娠し胎嚢・心拍確認。

20代後半から不妊期間5年。化学流産も一度もなく少し焦っているものの、できるだけ自然な形での子宝を授かりたいと希望されていました。漢方薬を始めた直後から基礎体温とくに高温期が安定し、生理痛・便秘など不調も改善し、10ヶ月で自然妊娠されました。→元気な男の子を出産されました。

来局時28歳 医学的な不妊の原因:なし 一人目を希望して1年4ヶ月
○来局時の不妊治療歴:タイミング療法4回

漢方による原因分析)
○足の冷え、むくみ、首筋のこり、基礎体温などから腎虚
○基礎体温、舌などから軽い瘀血
方針)養血化瘀、補腎温陽
養血の四物湯に活血の丹参・鶏血籐、補腎の女貞子・山薬、化痰理気の陳皮を加味し、亀板膠・鼈甲膠製品を併用。

改善結果)
高温期の立ち上がりが良くなるように、肉従蓉や淫羊藿などの補腎陽薬と疏肝薬などを試しながら調整しました。基礎体温が比較的綺麗になってきた服用11ヶ月目に自然妊娠。その後胎嚢確認し、安胎薬に切り替える。

漢方薬での体づくり期間が11ヶ月となり、相談者から「そろそろ体外受精を考えています。」と話されていたところでの自然妊娠でした。できるだけ早く妊娠していただきたいので、自然妊娠、体外受精のどちらの方法でも良いと考えています。このご夫婦はまずは自然妊娠を目指したいと頑張られていました。目標達成のサポートできて良かったと思います。→元気な女の子を出産されました。

35歳 女性、骨髄異形成症候群(MDS)、煎じ薬を初めて約2年5ヶ月。
血小板が年々低下しているのでそれを防ぎたいということで漢方薬で体づくりをしています。
《2017年3月の検査値》
血小板3.7 赤血球 3.28 白血球 5.2 ヘモグロビン 12.1
《2018年3月の検査値》
血小板6.0 赤血球 3.19 白血球 4.0 ヘモグロビン 11.3
《2019年2月の検査値》
血小板6.3 赤血球 3.28 白血球 5.0 ヘモグロビン 11.7

現在のところ、漢方薬で体を整え血小板数の低下を防ぎ、輸血や服薬をせずに過ごすという目的は果たせています。自覚症状は、以前より体力的な余裕がでてきたのでアルバイトを始めて生活に充実感がでてきています。血液内科の先生からは、血小板が上昇する患者さんが過去に例がなかったので、「あなたは何かしているの?」と聞かれたとこのこと。本人は漢方薬の説明が面倒に感じて、「何もしてません。」と答えたそうです。
2ヶ月前から、煎じ薬を鹿茸製品に切り替えました。胃腸機能も上がってきているので、動物生薬を多く使った方が効果的だと考えたためです。併せて杞菊地黄丸・牡蠣肉エキス・スピルリナ製品を継続と、食事や食欲に合わせて山査子製品を服用しています。

骨髄異形成症候群は回復することはなく、進行性の病気だと考えられています。年齢や程度にもよると思いますが、漢方薬やサプリメントを上手に使用すれば造血機能を回復させることが期待出来ると考えています。