順天堂製薬さんから生薬のトランプをいただきました。
漢方の生薬が色鮮やかに描かれた絵柄のトランプです。
順天堂製薬は台湾ナンバー1の漢方薬メーカーです。

台湾でも、病院の保険診療では粉のエキス顆粒の漢方薬が使用されています。
全医薬品に対する漢方薬の使用割合は、日本の6倍以上もあるそうです。
日本との大きな違いは、台湾では漢方処方のエキス顆粒(葛根湯とか麦門冬湯など処方名がある漢方薬)だけでなく、生薬単味のエキス顆粒(甘草とか当帰などのようにひとつの生薬だけのもの)が300種類以上あることです。
そのため煎じ薬のように症状・体質にあわせて必要な生薬エキス顆粒を選びブレンドして処方することが出来ます。
もしエキス顆粒で効果があまりでなかった場合は、煎じ薬が使用されますが、その場合は保険ではなく自費です。

ちょっと話がそれましたが、遊びながら生薬名の勉強もできる面白いトランプです。

 

小さい頃から冷え症でしもやけになったり、慢性的な肩こりや頭痛、最近は腰痛も出てきたとのことでした。
虚弱体質の改善目的で漢方薬を始めました。
1ヶ月漢方薬を服用したら、一生治らないと思っていた肩こりが楽になり腰痛はほとんど無くなったとのことで喜んでいただけました。

今回は、元々胃が弱く朝食前に胃の鈍痛があるのでそちらを改善したいとのことで漢方薬を調整しました。
胃の症状は病院で胃酸分泌抑制薬などをもらっても改善しないとのことで、漢方薬で少しでも良くなれば嬉しいです。

今から下の生薬を抽出機で煎じます。

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骨髄異形成症候群で治療薬がなく病院で定期的に血液検査を受け経過をみている方。
かねてより貧血があり、月経前の体調不良で当薬局の当帰の入った漢方シロップを服用されていました。
ちなみに、骨髄異形成症候群とは、血球を作ることはできるが、その血球が成長して成熟してくれないため血球減少となり、場合によっては骨髄不全に陥る病気です。

シロップの漢方薬だけでも体調が良くなっているのですが、弱っている胃腸の働きを良くしたいとのことで煎じ薬の服用を始めることになりました。

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上の写真の生薬から抽出した煎じ薬を服用しています。
貧血だけでなく血小板の数値もかなり低いので、気不統血(内出血)を改善する目的で処方は帰脾湯を選び生薬を加減しています。

服用後の変化は、無理して食べていた朝食が美味しく食べられるようになり、午後の怠さも軽減したとのことで感謝していただきました。

しばらくは今の処方を続けて胃腸を回復させてから血小板などの数値改善に向けて処方を調整したいと思います。
現代医学で対処できない時に漢方薬を中医学理論に従って使えば諦めていた症状が改善できます。
このような仕事ができて幸せです。

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茯苓(ブクリョウ)といってサルノコシカケ科マツホドの菌核を使った生薬です。
中医学の効能は、次の通りです。(参照:中医臨床のための中薬学)
1.利水滲湿:尿量減少、浮腫の改善
2.健脾補中:食欲不振の改善
3.寧心安神:不眠・不安感・動悸の改善

左の白い方が中国の栽培された茯苓、右の赤茶の方が北朝鮮の天然物の茯苓です。
白は気分(浅い病層)、赤は血分(深い病層)に作用すると言われたりしますが、まだ正しい使い分けは分かっていません。
生薬問屋さんは「赤い天然物が人気です。」とおっしゃってました。
赤茶の方が白より沢山の成分が入っているのかなとも思います。
同じ生薬でも産地によって効果が違うと言われています。生薬選びにも生薬学の知識が必要です。生薬学の勉強をしていることも漢方薬の効果を短期間に感じる方が多い理由の一つだと思っています。

 

子宝を授かることを目標に来られています。
病院では異常が無く病院治療の効果を上げるために漢方薬を併用されて1ヶ月。
基礎体温に少しメリハリがつき、経血時の塊がなくなったとのことでした。
今回はさらに瘀血をとるための牡丹皮を追加して他の構成生薬の割合を変えました。
最初の1ヶ月は胃腸機能を整える生薬の割合が多くして、今回は瘀血をとったり補血作用のある生薬を増やしました。
このようにした方がカラダに良い成分が効率的に利用されやすくなり結果的に妊娠力がつけ授かりやすくなります。

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今から上の生薬を抽出機にかけて漢方薬を作ります。
検査で異常が無いけど妊娠できないご夫婦は、体に余力が無く子孫を残すための機能を働かせるだけの元気がない状態になっています。
漢方薬は体のバランスを整えることで、今までの環境の結果眠ってしまった妊娠力を取り戻してくれます。
できあがった煎じ薬と生殖機能を高める補腎薬を一緒に続けることで目標にまた一歩近づくと思います。

頻尿、下腹部の不快感などの慢性膀胱炎のお悩みで来られた女性です。
病院で桂枝茯苓丸エキスをもらったが改善しないため専門の漢方薬局に来られたとのことでした。
冷えた時や疲れたときに不快症状が強くなり、その他の症状として足の冷えが強いとのことでした。

中医学の分析では、腎気不固で体質として脾腎両虚。
最初の処方は八味地黄丸加車前子党参黄耆で15日間。
服用後、元気が出てきたが冷えや尿意は変わらないとのことだったので、処方構成の生薬の割合を変更して15日間処方。
さらに服用後、膀胱炎の症状がまったく気にならなくなりましたと喜んでいただけました。
血流計の数値も改善し基礎代謝も上がっており、脈の状態も良くなっていました。
自覚症状の冷えは悪化していないが、改善もしていないとのことでした。
脈や血流計から肝血が不足しているので党参黄耆を止めて、補肝腎の目的で枸杞子を追加しました。
下の生薬から抽出機で煎じ薬を作ります。
この調子で体質改善して笑顔があふれる日々を過ごしていただきたいです。

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病院で子宮内膜が厚くならないため妊娠は難しいと言われ漢方相談に来られた方です。
1ヶ月服用したところ生理痛や血塊が改善しました。そして1番の変化は経血量が増えたということで喜んでいただけました。
自然妊娠に必要なオリモノの分泌はある方なので、瘀血をしっかりとって卵と子宮内環境を改善していくことが目標です。
今は出血量が増えたことで体内の血が一時的に減っています。
そのため今回は経血の素にもなる腎陰を補う生薬を加味してお作りしました。
タイムリミットがあるため焦る気持ちが出てくるのは自然な感情だと思います。
しかし、子宝を授かるという目標を達成するためには少しずつ妊娠力をつけていくことが一番の近道です。
後押しできる漢方薬を提供できるよう頑張ります。

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2ヶ月以上続く耳鳴りで漢方相談に来られた女性です。
耳鼻咽喉科の検査でも異常が見つからず、ビタミン剤などが処方され服用を続けているとのことでした。

高い音の耳鳴りで、悪化因子は疲れや冷え、夜間や静かな時にひどくなるとのことでした。
漢方の分析では、肝腎虚が原因の耳鳴りでした。
肝腎両方を調整するため補腎で動物性生薬の併用も考えたのですが、まずは腎の子である肝を重点的に調整していく方法に決めました。
処方は四物湯加牡丹皮山シ子を選びました。
下の写真の生薬を今から抽出機にかけます。

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潰瘍性大腸炎と診断され病院で薬物療法を受けていました。
最近、手術を勧められるようになったため漢方相談に来られました。
中医学で体質・症状を分析し、脾虚に肝脾不和が起きていると判断しました。
処方内容は補中益気湯合要瀉痛方の煎じ薬と出血がある間は田七人参を加えてもらいました。
1ヶ月服用後に出血や痛みも治まり、検査値もCRP8.04⇒1.54、Hb8.1⇒10.0に改善していました。

今回は舌の状態が変わっていたため生薬を変更して作りました。

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今から発送いたします。この調子で改善して、手術をしなくてもすめばいいですね。
願い叶うように漢方・中医学の知識を使って全力でサポートいたします。

漢方薬とは数種類の生薬を症状体質に合わせて組み合わせたものです。
だから漢方薬で効果を出すには症状・体質を漢方の知識で分析することが重要です。
生薬を上手に組み合わせることが出来れば効果は比較的短期間に出てきます。

また、私の薬局では仕入れてきた生薬をそのまま使いません。
使用する目的によって生薬の効き目を良くするために一手間加えます。

この下の写真は山薬という生薬の健脾・止瀉作用を高めるために炒めています。

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下の生薬は白朮です。炒めて健脾作用を高めています。

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