2ヶ月以上続く耳鳴りで漢方相談に来られた女性です。
耳鼻咽喉科の検査でも異常が見つからず、ビタミン剤などが処方され服用を続けているとのことでした。

高い音の耳鳴りで、悪化因子は疲れや冷え、夜間や静かな時にひどくなるとのことでした。
漢方の分析では、肝腎虚が原因の耳鳴りでした。
肝腎両方を調整するため補腎で動物性生薬の併用も考えたのですが、まずは腎の子である肝を重点的に調整していく方法に決めました。
処方は四物湯加牡丹皮山シ子を選びました。
下の写真の生薬を今から抽出機にかけます。

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潰瘍性大腸炎と診断され病院で薬物療法を受けていました。
最近、手術を勧められるようになったため漢方相談に来られました。
中医学で体質・症状を分析し、脾虚に肝脾不和が起きていると判断しました。
処方内容は補中益気湯合要瀉痛方の煎じ薬と出血がある間は田七人参を加えてもらいました。
1ヶ月服用後に出血や痛みも治まり、検査値もCRP8.04⇒1.54、Hb8.1⇒10.0に改善していました。

今回は舌の状態が変わっていたため生薬を変更して作りました。

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今から発送いたします。この調子で改善して、手術をしなくてもすめばいいですね。
願い叶うように漢方・中医学の知識を使って全力でサポートいたします。

漢方薬とは数種類の生薬を症状体質に合わせて組み合わせたものです。
だから漢方薬で効果を出すには症状・体質を漢方の知識で分析することが重要です。
生薬を上手に組み合わせることが出来れば効果は比較的短期間に出てきます。

また、私の薬局では仕入れてきた生薬をそのまま使いません。
使用する目的によって生薬の効き目を良くするために一手間加えます。

この下の写真は山薬という生薬の健脾・止瀉作用を高めるために炒めています。

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下の生薬は白朮です。炒めて健脾作用を高めています。

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疲れやすいため体力をつけたいということで来局されました。
やせ形の体型で食べても太れないと便通が緩くなりやすいなどの体質を本治、疲労感の軽減を標治として漢方薬を考えました。
基本処方は参苓白朮散を選び、便は緩くなるが回数は1日1回とのことだったので止瀉作用のある生薬を減らし補血養心作用のある竜眼肉や補陰作用のある生薬を加えました。

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これら生薬を先に煮詰め最後に縮砂という生薬を加えます。
有効成分を壊さないようにして作った漢方薬は一般的なエキスの粉薬にはない香りがします。

1か月以内に疲労感の軽減が見られればと思っています。

乾燥ナツメの特大サイズが入荷しました。
試しに普通サイズと大きさを比べてみたら、ホントに特大です!!

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乾燥ナツメは生薬名を「大棗(タイソウ)」といいます。
温性・甘味で補虚・補気薬として使います。
補脾胃、強壮、鎮静、緩和、利尿などの働きがあり、冷え・むくみ・貧血・腹痛・便秘や下痢・女性の不調(更年期障害やヒステリー)の改善に有効とされています。

鉄分や葉酸が豊富で(鉄分はプルーンの1.5倍、葉酸は47倍)食物繊維やミネラルも多く含んでいます。

  • 貧血改善・妊娠中の方
  • 冷え・女性の不調
  • 便秘・むくみ
  • 美肌つくり

などなど、女性にはおすすめです。

ちなみに、中国や韓国では妊娠した女性にナツメを贈る習慣があります。
妊娠・出産・授乳という体や子宮に大量の「血」が必要な時期にナツメはとても有効な栄養補給源となるからです。

ドライフルーツとしてそのまま食べてもとっても美味しいので、妊活中の方やアンチエイジングを目指す方にはそのままおやつとしてお薦めしています。
さつま薬局で販売しているものは、1袋500g入りです。(鹿児島店のみ取扱い)

 

この方は、体外受精などの不妊治療の効果を高めたいということで、1ヶ月前から漢方を始められました。

漢方薬を飲み始めて、朝の目覚めが良くなり、仕事での疲れやすさがかなり改善されたとのこと。
これらは妊娠とは何の関係もなさそうな自覚症状ですが、妊娠する力を測るには重要なことです。
実際に西洋医学においても、妊娠しにくい原因は、健康でないことにより生命維持のためにエネルギーが使われ、生殖機能にエネルギーが回らないからだと考えられています。

漢方は健康になるための実践医学として発展した歴史があります。
もし西洋医学で成果でない場合は、漢方理論を基に漢方薬を選ぶことで望んでいた結果にたどり着けます。

この方は、漢方の基本構成成分である「気」・「血」・「水」の中で1番重要な「気」の機能が回復し、体調がよくなってきました。
今回は、「血」の巡りを改善する生薬の割合を増やした処方で漢方薬を作りました。
この調子で体調を整えていき元気な赤ちゃんを授かりましょう。

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1ヶ月分(60包)の煎じ薬パックを作りました。

ストレス時に下痢になりやすい方で一人目を希望して来局された方の漢方薬です。
3ヶ月間漢方で体づくりをしてから採卵をし、グレードの良い卵が2個とれました。

これからは胚移植に向けた体づくりをしつつ、その間に自然妊娠されないかなと期待しています。
毎回漢方相談時に血流計で測定しているのですが、血流量が漢方薬を服用してから改善しています。
今回は1ヶ月近く漢方薬の服用を休んでいたら初回時の血流量に戻っていたので漢方薬で改善してることが再確認できました。
今回の処方も前回と同じ黒逍遙散に丹参・香附子・延胡索などを加えています。
疏肝解鬱(気を巡らせてストレスを和らげる)する薄荷は下の写真とは別の小袋に入れています。
煎じ終わる前に投入して揮発性成分が蒸発しないようにします。

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この調子で一歩一歩と妊娠力をつけて子宝に恵まれることを願っています。

益母草は「ヤクモソウ」と読みます。シソ科のホソバメハジキやメハジキの全草です。
効能:①活血袪瘀と生新血:血分に入り瘀血を巡らせ、新血も養うという活血薬の中でも使用しやすい生薬です。そのため中医婦人科の常用薬となっています。
②利水消腫:水分を巡らせ浮腫を改善
③清熱解毒:湿熱を冷まし乳腺炎や皮膚化膿症や湿疹を改善

注意点:血虚無瘀には使用しない。
微寒の性質があるので冷えの体質があるときは配合生薬で温性が強い生薬を組み合わせる。
参考:現代薬理では子宮収縮作用がある。

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香りが非常に良く好きな生薬です。

参考文献:中医臨床のための中薬学、名医が語る生薬活用の秘訣、実践漢薬学

病院で不妊治療していても授からないとのことで相談に来られました。
基礎体温は2層になっているのですが、全体的に高めです。
血流などはバランスが良く、基本的に健康な方です。

漢方的な分析では、腎陰虚と血虚を徹底的に改善し、血虚による血瘀傾向も改善していくことが方針です。
・滋陰養血化瘀は養精種玉湯加味の煎じ薬
・さらに滋陰潜陽で基礎体温を全体的に落ち着かせ卵が育ちやすい環境にする目的で亀板鼈甲の動物性生薬製品
・念のために漢方薬の効き目を良くするためのサプリメント
という3種類で、妊娠し出産まで維持できる妊娠力をつけていきます。

ご相談者には、「焦らないでください。」と言っているのですが、私の心の中では「早く効果がでますように」と叫んでいます。
煎じ薬を使うようになってから服用した周期に自然妊娠される方もいらっしゃいます。
病院の不妊治療の効果を高める目的で漢方薬を使って成果がでることもありますが、
多くの方が病院治療を休んで漢方薬のみで体づくりをしているときに自然妊娠されています。
このような経験を積んでいると、漢方相談で来られた方が妊娠されるのに不妊治療が本当に必要なのかと疑問がわきます。
今、40代後半のお母さんから生まれた子は千人弱です。同じ日本人でも、昭和初期はなんと2万人弱も生まれていたという統計が残っています。
人口も少なく、不妊治療もない昔の方が圧倒的に出産人数が多かったことを考えると、妊娠して出産するということは体の生殖機能をいかに高められるかということが重要なのではないかと思います。
生殖機能をいう力を高めるという面において、漢方は非常に役に立つものだと考えています。

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白芍を赤芍に変えて瘀血をとり、余分な熱を冷ます処方にしています。

漢方薬で最短で健康になり悩みを解決してもらうことが私の仕事のです。
そのため、私自身も若々しく健康でいるため漢方・中医学の知恵を生かして実践しています。
漢方では、肌や髪の色・艶などが健康の指標の一つですが、西洋医学でも最近、「若い見た目の人ほど健康で長生きする」ということが証明されました。

若々しさのために重要な運動は、適度に汗ばむ程度の有酸素運動を薦めています。
激しすぎる運動は体の構成成分である気・血・陰・精を消耗してしまうのでお薦めしていません。
ストレス発散のためにどうしても激しい運動をしたいという時は、消耗した分を漢方薬で補わないと健康からは遠ざかってしまいます。
運動で気の巡りがよくなり気分はスッキリしますが、長い目で見ると、疲れやすくなるなど体の機能が低下していきます。
実際、私も激しい運動を行いますが、漢方薬を上手に利用しています。

ちなみに私の趣味はフルコンタクト空手です。35歳を過ぎたおっさんになってから始めました。
フルコンタクト空手は、防具を着けず直接攻撃をする格闘技なので、頻繁に内出血を起こします。
打撲をしたときは、補充する漢方薬だけでなく、瘀血をとる活血化瘀薬も必須薬です。

あまり体を動かすことがない生活を送っている方は、運動をしないより激しい運動でもしたほうがよいと思います。
汗をたくさんかくような激しい運動の時は、気・陰を補う生脈散などの漢方薬を服用すると回復が早くなります。

またフルコンタクト空手は骨折することもあるので、予防として骨を強くする補腎の漢方薬も大切です。
一般的なスポーツではないですが、激しいスポーツが好きな方はちょっと参考にしてみてください。

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