基礎体温が1相のまま。病院でカウフマン療法を繰り返していた方です。
漢方薬を服用するようになり、3周期は基礎体温が2相になっていました。
今回の周期は残念ながら1相のままで、再度カウフマン療法をすることになりました。

煎じ薬は益五合方を加減、動物製剤は亀板膠・鹿角膠と牡蠣肉で効果がでていたのですが、今回煎じ薬を調整しました。
健脾を利湿のある茯苓から補気作用ある白朮に変更し、補腎活血の牛膝、補肝腎陰の女貞子を加え、調和目的の炙甘草を中止しました。
漢方薬は坂道を駆け上がるというよりは、階段を一段ずつ上がっていくように体を整えていきます。とんとん拍子にならず、時には基礎体温が良くない周期があります。ですが全体的に見ると少しずつ良い方向に進んでいます。焦らずじっくり体と向き合って妊娠する力を取りもどすことを目指します。
早くこの方にもコウノトリがやってくるよう精一杯サポートいたします。
写真の生薬を煎じています。

病院治療で月経前症候群(PMS)の改善がみられず、当薬局の漢方薬を服用されている方。今回は久しぶりの来局でした。
漢方薬を服用中は生理前の不調がでなかったが、服用を止めると生理前に鬱のような無気力になる症状がでるとのことでした。

前回の処方から浮腫みがなくなっているので浮腫をとる生薬を中止し、下腹部に薬を導く生薬を加えました。
これでまた症状の改善を期待しています。
写真の右の生薬の桂枝は煮詰め終わる5分前に投入します。
理由は有効成分が揮発しやすいため成分のロスを極力少なくするためです。

漢方薬で自然治癒力が回復されれば服用を止めてもぶり返すことはなくなります。
それでまでしっかり漢方薬を継続することが大切です。

 

明けましておめでとうございます。
休みの間は漢方書3冊・薬学誌1冊・医学書1冊・その他書籍1冊の読書とジョギングなどで楽しみました。

今年最初の子宝相談の方です。
体外受精のための採卵スケジュールに合わせた漢方を希望とのことでした。
芎帰調血飲を基本処方に選び加減しました。この漢方薬に卵を作るために重要な腎の機能を高める動物性生薬も一緒に服用して頂きます。

今から上の生薬を抽出機で煎じます。
少しでも体の機能を上げられるように生薬を選びました。
ご相談者に幸せを届けられるように心を込めて作ります。

 

病院の不妊治療で成果がみられないため、治療効果を上げるために子宝相談に来られている方です。
生理痛も改善し、基礎体温もキレイな2層になってきていますが、卵胞の育ちが悪いとのことでした。
肌も乾燥しやすく、脈は細弱で基礎体温の低温期が少し高めなので、補陰の効果を高めて体のバランスをとり卵胞の育ちも改善しようと思います。

この調子で、さらに妊娠力を高めて子宝に恵まれことを願っています。

小さい頃から冷え症でしもやけになったり、慢性的な肩こりや頭痛、最近は腰痛も出てきたとのことでした。
虚弱体質の改善目的で漢方薬を始めました。
1ヶ月漢方薬を服用したら、一生治らないと思っていた肩こりが楽になり腰痛はほとんど無くなったとのことで喜んでいただけました。

今回は、元々胃が弱く朝食前に胃の鈍痛があるのでそちらを改善したいとのことで漢方薬を調整しました。
胃の症状は病院で胃酸分泌抑制薬などをもらっても改善しないとのことで、漢方薬で少しでも良くなれば嬉しいです。

今から下の生薬を抽出機で煎じます。

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30代前半女性、骨髄異形成症候群(MDS)病院で定期的に血液検査を受け経過をみている方。
かねてより貧血があり、月経前の体調不良で当薬局の当帰の入った漢方シロップを服用されていました。
ちなみに、骨髄異形成症候群とは、血球を作ることはできるが、その血球が成長して成熟してくれないため血球減少となり、場合によっては骨髄不全に陥る病気です。

シロップの漢方薬だけでも体調が良くなっているのですが、弱っている胃腸の働きを良くしたいとのことで煎じ薬の服用を始めることになりました。

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上の写真の生薬から抽出した煎じ薬を服用しています。
貧血だけでなく血小板の数値もかなり低いので、気不統血(内出血)を改善する目的で処方は帰脾湯を選び生薬を加減しています。

服用後の変化は、無理して食べていた朝食が美味しく食べられるようになり、午後の怠さも軽減したとのことで感謝していただきました。

しばらくは今の処方を続けて胃腸を回復させてから血小板などの数値改善に向けて処方を調整したいと思います。
現代医学で対処できない時に漢方薬を中医学理論に従って使えば諦めていた症状が改善できます。
このような仕事ができて幸せです。

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茯苓(ブクリョウ)といってサルノコシカケ科マツホドの菌核を使った生薬です。
中医学の効能は、次の通りです。(参照:中医臨床のための中薬学)
1.利水滲湿:尿量減少、浮腫の改善
2.健脾補中:食欲不振の改善
3.寧心安神:不眠・不安感・動悸の改善

左の白い方が中国の栽培された茯苓、右の赤茶の方が北朝鮮の天然物の茯苓です。
白は気分(浅い病層)、赤は血分(深い病層)に作用すると言われたりしますが、まだ正しい使い分けは分かっていません。
生薬問屋さんは「赤い天然物が人気です。」とおっしゃってました。
赤茶の方が白より沢山の成分が入っているのかなとも思います。
同じ生薬でも産地によって効果が違うと言われています。生薬選びにも生薬学の知識が必要です。生薬学の勉強をしていることも漢方薬の効果を短期間に感じる方が多い理由の一つだと思っています。

 

頻尿、下腹部の不快感などの慢性膀胱炎のお悩みで来られた50代女性です。
病院で桂枝茯苓丸エキスをもらったが改善しないため専門の漢方薬局に来られたとのことでした。
冷えた時や疲れたときに不快症状が強くなり、その他の症状として足の冷えが強いとのことでした。

中医学の分析では、腎気不固で体質として脾腎両虚。
最初の処方は八味地黄丸加車前子党参黄耆で15日間。
服用後、元気が出てきたが冷えや尿意は変わらないとのことだったので、処方構成の生薬の割合を変更して15日間処方。
さらに服用後、膀胱炎の症状がまったく気にならなくなりましたと喜んでいただけました。
血流計の数値も改善し基礎代謝も上がっており、脈の状態も良くなっていました。
自覚症状の冷えは悪化していないが、改善もしていないとのことでした。
脈や血流計から肝血が不足しているので党参黄耆を止めて、補肝腎の目的で枸杞子を追加しました。
下の生薬から抽出機で煎じ薬を作ります。
この調子で体質改善して笑顔があふれる日々を過ごしていただきたいです。

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病院で子宮内膜が厚くならないため妊娠は難しいと言われ漢方相談に来られた方。
1ヶ月服用したところ生理痛や血塊が改善し、1番の変化は経血量が増えたということで喜んでいただけました。
自然妊娠に必要なオリモノの分泌はある方なので、瘀血をしっかりとって卵と子宮内環境を改善していくことが目標です。
今は出血量が増えたことで体内の血が一時的に減っています。
そのため今回は経血の素にもなる腎陰を補う生薬を加味した処方にしました。
妊娠にはタイムリミットがあるため、焦る気持ちが出てくるのは自然な感情だと思います。
しかし、子宝を授かるためには少しずつ妊娠力をつけていくことが一番の近道です。
後押しできる漢方薬を提供できるよう頑張ります。

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2ヶ月以上続く耳鳴りで漢方相談に来られた30代女性です。
耳鼻咽喉科の検査でも異常が見つからず、ビタミン剤などが処方され服用を続けているとのことでした。

高い音の耳鳴りで、悪化因子は疲れや冷え、夜間や静かな時にひどくなるとのことでした。
漢方の分析では、肝腎虚が原因の耳鳴りでした。
肝腎両方を調整するため補腎で動物性生薬の併用も考えたのですが、まずは腎の子である肝を重点的に調整していく方法に決めました。
処方は四物湯加牡丹皮山シ子を選びました。
下の写真の生薬を今から抽出機にかけます。

1478483271731-1480145193

15日服用中に耳鳴りの頻度や程度が改善。完治目的で煎じ薬に真珠製品を追加で1ヶ月服用にて治療終了。